カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)エドモントン・エスキモーズがチーム名を変更すると決定したとカナダのスポーツ専門チャンネルTSNが16日に伝えた。TSNはCFLの全試合の放送権を持つため、そのニュースの信ぴょう性が高く一気に話題となった。
エスキモーズという名前については、以前から変更を求める声があったが、チームは変更する予定はないと発表してきた。今年2月にもチーム名変更について調査をしたが変更する理由が見当たらないとチーム名を維持することを発表していた。
しかしアメリカで始まったブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)運動から、カナダでは黒人だけではなく、国内で歴史的に差別をされてきた先住民族への差別撤廃運動も盛り上がりを見せている。
アメリカではナショナル・フットボール・リーグ(NFL)でワシントンに本拠地を持つチームが名称を変更すると発表した。エドモントンは7月8日に3年に渡って調査した結論を今月中には公表するよう手続きを早めると発表。2月とは状況が変わったとしてチーム名変更へ態度を軟化させていた。
背景にはチームのスポンサーが名前を変更しないならスポンサーを降りると発表したことがあるようだ。
7月7日メインスポンサーである保険会社Belairdirectが、チーム名が変更されなければスポンサーを降りると発表した。その他にも同様の発表をしたスポンサーがある。
「エスキモー」とは北極圏に近いところに住むイヌイット先住民族のことを指すと言われ、カナダのイヌイットコミュニティは以前からチーム名変更を要求している。語源としては一般的に歴史専門家の見解として発表されているのは、アルゴンキン語で「生肉を食べる人々」という意味とされ差別用語として認識されている。
今回のチーム名変更の決定について、チームは公式には発表していない。