毎年、BCデーの週末の土日にバンクーバーで開催される日系カナダ人のお祭り「パウエル祭」。今年はフィジカルディスタンス確保のためにキャンセルになるイベントも多い中、オンライン・テレソンという新しい形で開催される。日系カナダ人の芸術や文化の紹介、振興を行いながら、日本人街があったダウンタウンイーストサイドのコミュニティを支援しようというユニークな試みで募金活動を行う。
1977年に始まったパウエル祭は、日系カナダ人の最大にして最も長く続いているお祭りだ。新型コロナウイルスで大勢の人が集まるイベントは行わないかわりにウェブサイトでビデオをライブストリーミングするテレソンを開催する。日時は8月1日(土)2:00 pm ~7:00 pmまで。募金は既に始まっていて、これまでに2万ドルが集まっている。目標は4万ドルだ。
パウエル祭が始まったパウエル街は、バンクーバーのダウンタウンイーストサイドにあることから、これまでにもパウエル祭においてダウンタウンイーストサイド・コミュニティ(Downtown Eastside -DTES)のブースを用意するなどしてサポートしてきた。
フェスティバルを運営するパウエルストリート・フェスティバル協会(The Powell Street Festival Society:PSFS)では今年はさらに支援を拡大して、テレソンの収益の100%を、イーストサイドの人たちの食事プログラムのほか、花見イベントやバンクーバー朝日軍のトリビュート試合などのDTESのコミュニティプログラムに贈る。「今年は特に新型コロナウイルスにより、ダウンタウンイーストサイドの人たちは困難な状況にあります。基本的なニーズを満たすことができるよう一緒にサポートしてください」と日系コミュニティにも呼び掛ける。
8月1日はパフォーマンスのライブストリーミングが行われるほか、例年フェスティバルで人気の店舗がオンライン・マーケットプレースでブースを開設(https://powellstreetfestival.com/booths/)している。興味ある人はリンク先の『Where you can find them』をクリック。面白いものが見つかるはず。また、Tシャツやタンクトップ、風呂敷などの販売も行っている(https://powellstreetfestival.bigcartel.com/)。
募金はウェブサイト(https://powellstreetfestival.com/)で。50ドルの募金でコミュニティキッチンの10人分の食事、200ドルで一日のプログラム費用を賄うことができる。コミュニティキッチンプログラムはダウンタウンイーストサイドで暮らす人たちに食事を提供している。
テレソンプログラム:ダンスや太鼓、アニメーション、ドキュメンタリー、書道家姫州さんのパフォーマンスほか、多彩な内容となっている。
4:00 pmからのパウエル・マシャプ・ダンスは日本人におなじみのラジオ体操と炭坑節をミックスしたダンス。YouTubeでも既に公開している。