新型コロナウイルス禍の中、エアカナダの機内食
新型コロナウイルス禍の中、エアカナダの機内食。感染対策でアイテムごとに包装されていたそうだ。Photo © the Vancouver Shinpo

~カナダ入国体験談(前編)~

 先日、日本一時帰国レポートを寄せてくれた優子さんが7月上旬にエアカナダのビジネスクラスでカナダに戻ってきた。今回はカナダ入国編レポートだ。

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 羽田入管報告に続き、今度は逆方向、日本からカナダへ戻ったときにどうなるか、です。

 エアカナダはカナダから日本へ向かった時には運航停止でしたが、7月から復帰。ただし週に3本程度のようです。*注1)

 ともかく予約の時点では、運賃は下がっていませんでした。日本に行く時にポイントで全日空にしてしまったので片道のチケットを買わざるをえず、片道料金はエコノミーの安売りでももう1500ドルしていました。

 ちなみに予約は21日前でした。ガラガラの飛行機を飛ばすわけですから、安くできない、こんなときに飛ぼうという奴は飛ばざるを得ない理由があるから高くても乗る、という論理も成り立ちますね。

 ウェブ予約時には特別な注意も指示もなし。サイトにコロナに関する注意というボタンはありましたが、無視しました。

 ところが搭乗前日にメールが来ました。エアカナダに登録したアドレス宛に、コロナ対策として入国時に手続きがあり、入国をスムーズにしたいなら、搭乗48時間以内にアプリ(ArriveCAN)をダウンロードせよ、という内容。

 なぜ48時間ではなく24時間前に来たのかは不明。まじめな私はもちろん指示に従いました。早い話が日本に入国するときに提出させられたのと同じような内容の記入。

 登録が完了すると登録完了コードというのが出てきて、入国時に管理官に見せよ、とのこと。入国前に登録すればよく、機内モードでも入力できるというアプリ。次の電話番号から電話がかかってきたら受信拒否をしないように、と2つのフリーダイヤルの番号が記載されていました。

 チェックインでは特別な手続き上の注意なし。アプリの説明もなし。搭乗時には体温検査がありました。機内でも到着時にこうなる、という説明はなし。

 久しぶりのエアカナダ、まず枕がない。スリッパもない。イヤホンは使い捨てのみ。水のボトル、消毒液とマスク、手袋のセットが配られました。新聞の配布もなし。洗面所は指定。*注2)

 食事はボックスと水。日本の甘いロールパンでムムム、お粗末。冷製のチキンの胸肉1枚というのが北米の飛行機会社の面目躍如。野菜がミニトマト1個、申し訳程度のポテトサラダのみ。水のボトルを3本も配布。これじゃビタミンがゼロではないの。ボックスジュースはないの?コーヒーも紅茶もなし。*注3)8時間のフライトでお腹が空いて朝食を心待ちにするなんて初めて。

 到着直前に連絡先を記入する書式があるとのアナウンス、配布されるかと思って待っているとそういうわけでもない。アプリの説明はありませんでした。

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*編集部
注1)8月20日現在、バンクーバー―成田間は週5便運航。
注2)エアカナダに聞いたところ、8月20日現在、枕や毛布の配布を再開している。ただし、ビジネスクラスのスリッパは感染防止の観点から用意していない。イヤホンも使い捨てのものだ。
注3)食事についても、現在、暖かい食事、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、ビール、ワインのサービスは再開されている。ただし、コップに入れて提供していたジュースは現時点では用意していない。

*記事中の個々のサービスに関する感想は取材協力者の個人的な感想です。

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