バンクーバーの街が真っ白におおわれてから1週間。Environment Canadaが7日連続で大気質に関する勧告を出すほど悪化している。
カナダ環境省が発表しているAir Quality Health Index(AQHI)は、バンクーバーをはじめブリティッシュ・コロンビア(BC)州の南半分で、数字で測れる最高の10を上回る10+。
AQHIは大気質の状態が健康に及ぼす危険度を示す指数で通常は1‐3となっている。
10+は健康な成人でも屋外での活動を控えるよう要請するほど悪い状態で、呼吸器系に疾患がある人は屋外での活動を避けるよう促している。
月曜日の午後には雨となったため15日は指数10となっているが、今週中は大気の状態は完全には改善せず、週後半にやや改善するだろうと予測されている。
大気質悪化の原因はアメリカ西海岸の山火事
数年前にも同じような最悪の大気質状態があったが、その時はBC州での山火事が主な原因だった。
今回はアメリカ西海岸州、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州で続いている山火事が原因。
その山火事の煙がBC州南部をおおい、しかも煙の勢いはBC州を越えて、アルバータ州や遠いところではオンタリオ州にも到達していると伝えられている。
アメリカの山火事はしばらく収まる様子をみせず、BC州でも引き続き注意を呼び掛けている。
世界の大気汚染指数でもバンクーバーは上位に
世界中の都市を対象に大気質の状態をランキングで発表しているIQAirによると、先週末からバンクーバーは、世界最悪もしくは2番目に悪い大気質にランクされている。
トップ5には、オレゴン州ポートランド、ワシントン州シアトル、カリフォルニア州サンフランシスコなどが並び、北米西海岸都市が常に上位を占めている。
BC州のAir Quality Health Index: http://www.env.gov.bc.ca/epd/bcairquality/data/aqhi-table.html
IQAirランキング: https://www.iqair.com/world-air-quality-ranking
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