金沢からこんにちは
こんにちは、金沢ゲストハウスポンギーの女将、にいなです。
今回は北陸の雪のことについてお話ししたいと思います。
金沢の冬は雪がたくさん?
立春が過ぎ、日中は10℃を超える日もあり、天気予報の雪マークの数もだいぶ減ってきました。北陸の冬と聞くと、すごく寒い雪のイメージをもっておられる方が多いのではないかと思います。
過去、金沢で一番多く雪が積もったのは昭和38年で181cmの積雪を記録したことがあったそうです。
ですが…実は、最近の金沢は、イメージされているほど多くの雪が積もりません。
山間部と違い、海に近い金沢は気温がマイナスになることはあまりなくて、雪が降っても、そのあとの雨で、数日で溶けてしまうことが多いのです。
私の個人的な感覚だと、一日で積雪が30cmを超えたら「あー、今年は雪がちょっと多いかな」と思う程度です。
冬の金沢は積もった雪が溶けて道路がとても歩きにくくなりますので、ぜひくるぶしまでの防水の靴を履いてこられることをお勧めします。
しかし…3年前と今年は、例外でした。2018年は87cm、今年(2021年)は65cmの積雪がありました。
お隣の福井県では高速道路で多くの車が雪で立ち往生して、自衛隊が救援に向かったという日本のニュースをご覧になったかたもおられると思います。金沢でも今年の1月9日(土)、10日(日)、11日(月)の三連休は雪かきで追われました。
前日に車の雪をおろしたのに、一晩でこれだけ積もりました。雪をかいてもかいても、すぐ積もり、毎晩、ヘトヘトでした…
雪かきの道具!
私はカナダを訪れたことはまだありませんが、冬のカナダはかなり寒いのだろうなぁというイメージがあります。カナダでは、みなさん、雪かきはどのようにされていますか?
軽い、プラスチック製のシャベルもよく使われていますが、北陸では雪が水分を含んでいて重いため、固く凍った雪をガシガシ砕くのに便利な、スチール製のシャベルが重宝されます。
そして、”ママさんダンプ”。聞いたこと、ありますでしょうか?
プラスチック製のスノーダンプ(スノーダンプって?という方も多いですよね)のことを指していうのですが、軽いため女性でも扱いやすく、積もった雪をいっきにたくさん移動させるのに大変便利です。
雪国では一家に一台とは言わないまでも、かなりの家庭にあるのではないでしょうか。
冬の救世主 除雪機!
私が女将を務めるゲストハウスポンギーは、15世帯ほどから成る六枚町(ろくまいまち)町会に入っています。高齢化が進み、3年前の大雪のときに、「このままでは、町会の雪かきが大変!」と町会費で除雪機を購入しました。
2年間、まったく出番のなかった除雪機でしたが、今年は大活躍! 隣の町会からも「ぜひ除雪機を貸して欲しい」と依頼があったほどです。
用水に出現!冬の風物詩
金沢は全国に先駆けて用水の整備を行ってきた「用水の街」でもありますが、冬になると用水の中に鉄でできた大きな網が現れます。
これ、なんだか分かりますか?
これは「消雪板」といい、人々が用水の中に捨てた雪で用水が塞がれないようにするためのもので、板の下にできる小さな三角形の隙間で、水の流れを確保します。
毎年この板が現れると、「そろそろ雪の季節だな~」と思います。
冬の金沢もおすすめです♪
雪国に住んでいると雪かきはちょっと大変…ですが、雪が降った後の晴れた青空と白い雪景色には本当に心が洗われます。
兼六園の雪吊りも、風情があって素敵ですよ!
*金沢旅物語(https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/index.html)より
冬の金沢にもぜひお越しくださいね!お読みいただきありがとうございました。
ゲストハウスPongyi(ポンギー)では、ZOOMを使って金沢の観光地や、地元ならではのスポットを巡るオンラインツアー「金沢オンラインまち巡り」を実施しています!
金沢の暮らしにご興味のある方は、チェックしてみてくださいね!
金沢オンラインまち巡り:pongyi-online.com
ゲストハウスPongyi HP:www.pongyi.com