小形包装物なら航空便も可能-日本からの郵便物

    減便、貨物混雑による到着遅れに注意

     日本からカナダへの郵便物については、パンデミックによりSAL便受付が停止となっているほか、2020年11月27日からEMSの引き受けも停止した。ただし、2キログラムまでの小型包装物は今も送ることができる。

     2キロを超える大きい荷物は船便になる。

     さらに現在、航空機の減便などにより運送スペースが不足していることから、航空機および船舶への搭載に大幅に時間を要しているという。海上輸送も貨物混雑のため、現地到着まで平常期に比べ3カ月程度遅れる可能性があると、日本郵便のウェブページで利用者に注意を呼び掛けている。(2021年2月11日)

    小形包装物は小包とどう違うの?

     2キロまでの小さい荷物に限るが、EMS(国際スピード郵便)や小包より安く送ることができるのが小型包装物。長さも60センチメートルまでとなっている。 一方、小包は長さ1.5メートル、重量30キロまでと大きいものも受け付けている。

     小型包装物の送料は2キロまで2760円となっている。一方、国際小包の船便は1キロから2キロで2350円。

    船便の料金

    例)1.0kg~2.0kg 2,350円
      4.0kg~5.0kg 4,000円
      9.0kg~10.0kg 6,750円 
    詳細はウェブサイトで。www.post.japanpost.jp

    小型包装物の大きさ。(©日本郵便ウェブサイトのスクリーンショット https://www.post.japanpost.jp/int/service/small_packing.html

     航空便の所要時間はウェブサイトではバンクーバーまで6日、モントリオールまで8日とあるが、新型コロナウイルス感染拡大により飛行機が減便されているため遅延が報告されている。

     送付のタイミングによりかなり差があり、カナダ到着に2週間程度から1カ月以上かかったというケースも報告されている。

    ラベルは手書きでなくマイページを使用

     2021年1月1日(金)から通関電子データの送信が義務化され、日本郵便のウェブサイトに「米国宛の手書きラベルによる差出しは原則、お引き受けができません」とある。カナダ宛てに対しも「国際郵便マイページサービス」の使用を求められている。

     手書きのラベルなどで差し出すと名宛国で通関の遅れや返送のおそれがあるという。

    国際郵便マイページサービス

     日本郵便では手書きではなく、国際郵便マイページサービス(https://www.post.japanpost.jp/intmypage/whatsmypage.html)の利用を呼び掛けている。

     海外への発送に必要なラベルや書類すべての印刷ができるサービスで、パソコン版とスマートフォン版がある。パソコン版を利用する場合、自分のコンピュータでラベルを印刷する。一方、スマートフォン版だと手続きが終わって最後に表示されるQRコードを使って、郵便局で印刷する。

    4/1から料金改定

    日本からアメリカに小型包装物を送る場合は特に注意!

     2021年4月1日より一部国際郵便料金が変わる。まず、グアムなどアメリカ海外領土を含む、アメリカ向けの小型包装物が、別のカテゴリーになり、料金が大幅に上昇する。現在は第二地帯はオセアニア・北米・中米・中近東・ヨーロッパだが、4月1日からはオセアニア・カナダ・中米・中近東・ヨーロッパとなる。カナダは従来どおりの第二地帯となっている。アメリカは新たに設定される第四地帯。

     また、小形包装物(航空、SALおよび船便)と、小形包装物の特別料金(国際eパケット郵便物、国際eパケットライト郵便物、航空優先大量郵便物および航空非優先大量郵便物)の重量区分が100g単位がとなる。

    日本からのサービス状況

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