もしかすると夏には普通の生活に戻れるかもしれない。そんな期待を抱かせる言葉がブリティッシュ・コロンビア(BC)州衛生管理局長から飛び出した。
BC州ボニー・ヘンリ―博士は4日の会見で、「たぶん私が楽観的過ぎるのかもしれないけど」と前置きして、「物事が私たちの思っているようにこのまま進めば、たぶん夏までにはパンデミック収束後の状況になっているでしょう」と語った。
ヘンリー博士は1日には、新型コロナウイルスワクチン接種について、2回目の接種を1回目から4カ月後にすると発表した。これで遅くとも7月には希望者全員に一回目のワクチンを接種できるとしている。
3月から80歳以上が対象のワクチン接種フェーズ2(第2段階)に入り、本格的なワクチン接種が始まった。
ワクチン供給量も増えている。ファイザー/ビオンテック製、モデルナ製に続いて、アストラゼネカ製が2月25日に、ジョンソン&ジョンソン製が3月5日に承認された。
アストラゼネカについてはBC州でも来週から接種が始まるという。詳細は後日発表としているが、4日の会見でヘンリー博士は職業別の接種となることを明らかにした。
第2段階の年齢別接種優先順位とは別に、特定の職業を対象にアストラゼネカ製ワクチンの接種を開始するという。
例えば、ファースト・レスポンダーと呼ばれる、消防士、救急救命士、警察官や、オンラインワークができないエッセンシャルワーカーをまずは対象にする案があると説明した。
ただアストラゼネカは有効性がファイザーやモデルナよりも低く、職業別で優先順位が上がっても接種せずに、ファイザーやモデルナを待つという希望者はどうするのかとの質問に、「カナダが承認したワクチンはすべて安全で有効性が高いので、接種する機会があれば接種してほしい」と語った。
60歳以上79歳以下のフェーズ3(第3段階)は4月からで、3月末には予約ができるよう準備するとしている。
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