ブリティッシュ・コロンビア州政府が、中小企業回復助成金プログラム(The Small and Medium Sized Business Recovery Grant )の申請締め切りを2021年8月31日までに延長した。BC州雇用・経済回復・革新省のラビ・カーロン大臣が3月4日に発表した。
中小企業回復助成金プログラムは、新型コロナウイルスの世界的流行により打撃を受けた中小企業を州政府が支援するもので、当初の締め切りは3月31日だった。
「(州政府では)パンデミックの第二波を乗り切っていくために何を必要としているのか、BC州の事業の声を聞いて対応していく」とカーロン大臣は語った。プログラムは州の経済回復を支援するためのもので、大きな打撃を受けた事業が助成金を利用できるよう努めていくという。
助成金を受けるための条件についても、3月4日までは2020年3月と4月の間のある時期に最低70%の収益の損失があったこととなっていたが、2020年3月から申請までの特定の1ヵ月に30%の損失があったことと変更された。
バンクーバーの日系ビジネスも今回の変更を歓迎している。
バンクーバー日系経済団体連絡協議会議長 岡本裕明氏は、「2月17日に連絡協議会で主催した中小企業回復助成金のセミナーには当地の事業者から想定以上の高い興味を示されたが売り上げ減少幅や申請が難しいなどのハードルがネックになっていた」と述べた。
「今般、州政府のウェブサイトで本助成金の日本語案内も出来たほか、売り上げ減少幅が7割から3割に引き下げられたことはコロナで大打撃を受けた旅行、飲食業界に限らず、小売り販売業者などより広範な事業者へのわかりやすい支援となる。日系企業の活力維持の為にも活用できる支援プログラムは積極的に是非とも取り込んでもらいたい」(岡本氏)
合わせて読みたい関連記事