カナダが新型コロナウイルス感染第3波の真っ只中、4月に入ってようやくワクチン供給が増加する。
この日会見したワクチン分配を担当しているダニー・フォーティス少将は、今日までにカナダ国内に分配されたワクチンは1050万回分で、イースター(復活祭)の週末には200万回分を全国に分配したと語った。カナダには第2四半期の4月から6月までの3カ月で1700万回分が供給される予定という。
まずファイザー製が、今月第1週に120万回分届き、その後も4月、5月は毎週100万回分が届く。6月にはさらに増えるという。
モデルナ製は先週末に59万回分の分配を終え、来週初めには85万5000回分が届くため、その週の終わりには分配を終える予定。さらに4月最終週までに届く予定の120万回分を分配する。
アストラゼネカ製はアメリカからの140万回分を先週末までに分配し、残りは今週中に終え、150万回分の分配を終える。さらにCOVAX工場から31万7000回分が今朝カナダに到着し、明日には全国への分配を終えると語った。
これ以外にもジョンソン&ジョンソン製も届く予定になっている。
分配されたワクチンの接種実施方法は各州政府に一任されているため、州政府ごとにワクチン接種状況が異なる。分配量は州人口に比例している。
カナダ公衆衛生局副局長ハワード・ヌー博士はこの日の会見で、これまでに約700万人が接種を受けたと発表。80歳以上の81パーセントが1回目の接種を終え、2回目を終えたのは10パーセント、70歳から79歳では1回目は53パーセント、2回目を終えたのは1パーセントと伝えた。
また予防接種に関するカナダ諮問委員会(NACI)が7日に1回目と2回目の接種期間を最大で4カ月とすること決定し、なるべく多くの国民に1回目の接種を終え、ワクチン供給量によって2回目の接種は4カ月を待たずに早めに開始すると説明した。
ワクチン接種が終わっても、これまでどおり手指消毒、フィジカルディスタンスなどの新型コロナ感染予防対策は徹底してほしいと語った。
カナダ政府のワクチン接種に関するデータは専用サイトで公開されている。 Vaccines for COVID-19: Shipments and deliveries
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