壁面いっぱい、そして床まで駆使して、ゴッホの世界観を表現 ©The Vancouver Shinpo
壁面いっぱい、そして床まで駆使して、ゴッホの世界観を表現 ©The Vancouver Shinpo

 ゴッホのデジタルアート展 Imagine Van Goghがバンクーバーコンベンションセンターで8月29日まで開催されている。

 同展覧会では、後期印象派の代表的なオランダ人画家ゴッホの作品200点以上をデジタル化。壁面全体だけでなく床まで活用して投影することで、作品の世界観に入り込むことができる。

 最先端のデジタル技術がゴッホの独特な筆遣いに命を吹き込み、圧倒的な迫力で訪れる人を魅了する。

ルーラン夫人 ゆりかごを揺らす女 ©The Vancouver Shinpo
ルーラン夫人 ゆりかごを揺らす女 ©The Vancouver Shinpo

 会場に流れるサン=サーンス、モーツァルト、バッハ、サティなどの音楽も演出の一部。音楽に合わせて、写し出される絵が変化する映像ショーとなっている。

 結婚記念日に夫婦で訪れたというサイム友香さんは「ゴッホの絵が壁いっぱいに映し出されていて、イキイキとした筆遣いまで感じることができました」と笑顔で語った。「感動しました」と大満足の様子だった。

 車椅子にも対応している。フラッシュを使用しなければ写真撮影も可能。

期間 2021年3月19日から8月29日まで
当初、6月11日までの予定だったが、8月29日まで延長された。

開館時間
3~5月:毎日開館。午前9時から深夜0時まで(0時閉館)

6~8月:
火~金 午前10時から午後10時(最終入館)
土 午前9時から午後11時(最終入館)
日 午前9時から午後8時(最終入館)
月曜休館

ゴッホは浮世絵の影響を受けたともいわれる ©The Vancouver Shinpo
ゴッホは浮世絵の影響を受けたとされる ©The Vancouver Shinpo

料金 
大人16歳以上 
月~木 $39.99、金~日 $49.99

子ども4~15歳
月~木 $34.99、金~日 $44.99

3歳以下の子どもは無料だが、入場人数に制限があるためチケット予約が必要。

オンラインで日時を決めてチケットを購入。15分おきのスロットから時間を選ぶ。会場でのチケット販売はないので注意。

チケットの日時の変更は、空き状況次第での対応。変更の際、1枚あたり6ドルの手数料がかかる。

自画像。ゴッホは37点の自画像を残した ©The Vancouver Shinpo
ゴッホは37点の自画像を残した ©The Vancouver Shinpo
花の絵を描くことで色彩を研究したともいわれる ©The Vancouver Shinpo
花の絵を描くことで色彩を研究したともいわれる ©The Vancouver Shinpo
大胆な色使いが特徴のゴッホ ©The Vancouver Shinpo
大胆な色使いが特徴 ©The Vancouver Shinpo

チケット 
vancouver.imagine-vangogh.com/tickets/

会場 
1055 Canada Place(West Building)
入り口はJack Poole Plaza側

ウェブサイト
www.imagine-vangogh.com/vancouver-information/

 展覧会はバンクーバー以外でもエドモントンで6月2日から7月4日まで(開催期間が変更された)、ワシントン州タコマで12月18日から2022年1月30日、ボストンで12月21日から2022年2月20日まで開催が予定されている。

 エドモントンの会場はEdmonton EXPO Centre、タコマはTacoma ArmoryボストンはSoWa Power Station。

(取材 西川桂子 写真提供 サイム友香さん)

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