ファミリードクターとして、また日加ヘルスケア協会理事長として活躍している田中朝絵先生。メトロバンクーバーの日本人コミュニティから、種から野菜を育てるエキスパートでもあると聞いた。
その田中先生が種からの野菜の育て方動画『種から育てるビクトリーガーデン』を日加ヘルスケア協会のFacebookのページに投稿している。
https://www.facebook.com/asae.northvan.5/videos/135487678092073
動画中ではジップロックの袋を使って苗を育てているが、いくつかあるほかの生苗の方法ほど知られていないことから、日加ヘルスケア協会の会員にも紹介したという。動画は会員以外でも見ることができる。
ジップロックの袋を用いた方法については「私がニンジンを発芽させることができるのはこの方法だけです」と自信をみせる。
そのほかにも種から始めるには5つの方法があり、
1.直まき。5月中旬を過ぎて土が暖かくなれば、ほとんどの野菜は直まきで育てることができる。
2.小さなポットを使って、その中に種をまく。キュウリ、ズッキーニ。
3.土ポット(Jiffy pellet)にカバーをして。トマト、ピーマン。
4.小さなプラスチックの容器に濡れペーパータオルを敷いて苗を育てる。豆類。
の4つがあるそうだ。
動画ではコツも伝授!
動画ではそのほか、いくつかのコツも伝授している。
・レタスは直射日光を約2日当てて発芽させる。
・土はIndoor Potting Soilという表示のあるもの。屋内用を使わないと虫や雑草の種が入っている可能性あり。
・どの種をまいたのか分かるように、豆腐の容器を切ってタグとして利用。「レタス」「ニンジン」など名前を書いておく。
・レタスやキュウリはアブラムシがつきやすいので、できれば毎日チェックする。
・アリッサムを野菜のそばに植えておくと、アブラムシを食べる虫がアリッサムの密を吸いに来てくれる。
・日陰でも育てることができるのは水菜、パセリ、ラディッシュ、レタスなど。初めて種から育てる人はラディッシュとレタスを勧める。
・発芽ヒートマットの代わりに電気毛布を使うこともできる。
田中朝絵医師
8歳で渡加。生理学と運動学を学んだあと、ブリティッシュコロンビア大学医学部を卒業。その後、ノバスコシア州ハリファックスにあるダルハウジー大学でファミリードクターを始める。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州に戻ってからもファミリードクターとして活躍中。現在はリッチモンドとノース・バンクーバーにオフィスがある。日加ヘルスケア協会理事長。日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会理事。
日加ヘルスケア協会
カナダ・BC州で日本語を話す人々の健康の維持増進に貢献することを目的に設立された非営利団体。西洋医学、東洋医学をはじめ、さまざまな視点から情報を提供し、健康のための幅広い知識や実践的な方法の啓発に努める。
(取材 西川桂子)
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