国内中長距離バス最大手のグレイハウンド・カナダが、5月13日以降カナダ国内路線運行から完全撤退すると発表した。乗客の激減が直接的な原因だが、カナダ政府からの支援がないこと、運輸業界への規制緩和、Via Railとの競争が激しいことなども理由にあげた。
新型コロナウイルス感染拡大のため、昨年5月からすでに運休していた。
グレイハウンドは2018年にカナダ西部の路線からすでに完全撤退している。今回の対象路線はオンタリオ州とケベック州で、トロント‐オタワ‐モントリオール、トロント‐ロンドン‐ウィンザー、サドベリー‐オタワ/トロント、トロント‐キッチナー/ガルフ/カンブリッジ、トロント‐ナイアガラフォールズ、オタワ‐キングストン。
5月13日以降のチケットをすでに購入している場合や有効なトラベルバウチャーを持っている場合は、返金に応じるとしている。
ただカナダとアメリカの国境を超える路線は継続される。現在はカナダ・アメリカ両政府による国境閉鎖で運休しているが、国境が再開されれば運行を再開すると発表している。
カナダ・アメリカ路線は、トロント‐ニューヨーク/バッファロー、モントリオール‐ニューヨーク/ボストン、バンクーバー‐シアトル。
グレイハウンド・カナダのウェブサイト: https://news.greyhound.ca/
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