日本郵便が現在引き受けを停止しているカナダやアメリカ宛ての国際スピード郵便(EMS)は、アメリカ向けは6月1日より特別追加料金を適用することで再開されるが、カナダ宛ては延期になる。
同社のウェブサイトでは「米国等宛てEMSの引受再開を予定」とあったものを、バンクーバー新報が問い合わせて5月5日に「カナダに関しても、『北・中米(第2地帯)』に該当するため、6月1日より、EMS特別追加料金をお支払いいただければ、お引き受けが可能となります」との回答を得ていた。
しかし28日になって「カナダ、オーストラリア、ロシア宛てについては、未だ十分な郵便物の搭載スペースの確保ができない」として、6月1日からの引受再開が延期になった旨の連絡を受けた。「引き続き航空会社と調整し、1日も早く引受再開できるように努めてまいります」という。
EMSの引き受け停止は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け航空路線が減便してているためで、利用者から早期再開の要望が寄せられていることを受け、日本郵便では航空会社と郵便搭載スペース確保の調整を重ねていると説明している。
船便小包郵便物の引き受けも一時停止
さらに、日本郵便は5月19日(水)から、カナダ宛て船便小包郵便物の引き受けを一時停止した。世界的な海上コンテナ不足の影響により船便の送達に遅延が生じているためとしている。
(取材 西川桂子)
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