BC州ワクチン接種率72%でも規制緩和は予定どおり

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では4日の発表段階で、18歳以上で72.4パーセント、12歳以上で69.6パーセントが少なくとも1回の新型コロナワクチン接種を終えている。

 6月もファイザー製ワクチン供給量が安定しており、さらにモデルナ製も供給される予定で、ヘンリー博士は3日の会見で8月末までに希望するすべての人に1回目と2回目を接種するだけのワクチンを確保していると語った。できるだけ多くの州民にワクチンを接種してほしいと呼びかけている。ワクチン接種が進むことが規制緩和の条件にもなっている。

 BC州政府は5月25日に発表した規制緩和計画「BC Restart Plan」で、6月15日から第2段階に進むには18歳以上の65パーセント、7月1日からの第3段階には70パーセント以上が接種を終えていることという条件をつけている。

 ワクチン接種率だけをみれば、すでに第3段階の条件をクリアしているが、BC州エイドリアン・ディクス保健大臣は「期日設定は最短でということであり、接種率条件をクリアしてもそれ以上早くなることはない」と緩和の前倒しを否定した。

 6月4日発表された新たな感染者は183人、入院患者は224人、うち集中治療室患者は59人。感染者数は最近数日増加してはいないが、減少にも転じていない状況となっている。感染者数の減少も規制緩和の条件となっている。

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