BC州5年後にデイケア10ドルを実現へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は5年後にデイケア料金を1日10ドルまで引き下げるための合意を連邦政府と交わしたと7月8日に発表した。

 連邦自由党政権が構築を目指している「カナダ・デイケア・システム」の一環で、全国で初めてBC州が連邦政府と合意した。

 これにより、今後5年間で30,000施設のデイケアを設立し、料金は2022年末までに現在の半分の平均21ドルに引き下げ、2027年までには1日10ドルを実現する。

 この日BC州コキットラムで会見したジャスティン・トルドー首相は「質の高いチャイルドケアなしでは、両親、特に母親にとってキャリアを築くことは現実的には不可能」と女性を支援するためにもこのシステムは重要と強調した。

 カナダ政府は4月の予算で州へのデイケア補助金として272億ドルを組み込んでいる。BC州は今年3億5000万ドル、来年以降は増額され最終年には9億1000万ドルを受け取ると発表、連邦政府はBC州に5年で32億ドルを支援すると発表している。

 合意内容によると、BC州政府は来年末までに少なくとも1日10ドルデイケアを12,500施設設立しなければならない。

 BC新民主党(NDP)政権は2017年の州選挙で1日10ドルのデイケアを実現すると公約した。しかし、政権を取って4年がたっても遅々として進まない状況に、ジョン・ホーガン州首相は会見で質問されるたびに実現の難しさを口実にしていた。これで一応実現するめどがたったことになる。

 BC州以外では今月13日にノバスコシア州が同様の合意をした。2026年までに1日10ドルを実現するとしている。

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