~グランマのひとりごと~
使い慣れないiPhoneを手に取った。緑色のLINEマークに数字が出ている。その数字が受信数だと教わった。だから、グランマーはその緑色押した。するとサーっと幾つか知っている名前が出た。
さらに押すと「Sumiko-さん、今おうちにいますか」メッセージがあった。返信の所を押して「ハイ、家にいます。」と送信した。
すると「今からロールケーキ持って行きます」ここに「♪♪♪♬」とても楽し気な記号が入っている。グランマには、どうしたらそれが書けるか分かりません。分かったのは、兎に角、「ロールケーキ」が届くのだ!
実は昨年の春、リッチモンドで日本語のiPadクラブがあると聞いてiPadを手にしたこともないくせに、習いたくてグランマは入会させてもらった。1回目はiPad無し、2回目は早速、買ったばかりのiPadを持って行った。
でも、何をどうして良いか分からない。とにかく、私は顔見知りの小父さんを見つけ、隣席に座った。彼がiPadを開いてメモの仕方など色々親切に、分かりやすく教えてくれた。
実にそこにいる人は、皆私の先生だった。本物の先生だけではない、誰でも聞くと気持ちよく教えてくれた。
その小父さんと奥さんは何時もしっかり、パキパキ、きりりの人。でも優しい。
昔、私達麻雀仲間で、彼らご夫婦は本の収集や綺麗な和食器の収集家で、料理趣味だと聞いていた。ある時、彼らに本をお借りした。又お家で麻雀をする事にもなった。
その日、集まった人数が多すぎ、順番で「負け抜け」した。負け抜け人がお茶番だ。遠くから誰かが飛んできて、私の腕を取った。そして「お湯はこの高さからポットに入れて下さい。」と言った。
「うあぁー、びっくりしたぁ。」要するに熱湯がお茶葉に触る適温をその人は知っていて、慌てて、私の腕を取って調節したのです。「へぇー、お茶って、入れるのにそんなに気を付けねばいけないのかぁ」。
それ以来、私はお茶の入れ方に注目するようになりましたよ。「美味しいお茶の入れ方ってねぇー」。
あれは今から30年以上前の事。そして、本日、受信のLineメッセージは、あの私の腕を取り、お茶の適温調節した「クーちゃん」からでした。
つまり彼女はお茶だけでない、ケーキ作りもプロ並みなのです。ですから彼女から届くロールケーキ、ワクワクです。本当に味覚と言うのは一つの天性なのだろうか?
届いたロールケーキ!それはブルーベリーを甘み控えめクリームで混ぜたものをソフトなスポンジケーキでロールした、ふわーんとする美味しいものでした。有り難う!クーちゃん。こうして、老女を時々、慰めに来て下さるのですよね。
最近、91歳のエアロビックの先生や、同じく91歳で現役、事務所で働く老女がテレビで紹介された。
ああ、91歳! 65歳定年をはるかに越し、退職年齢?と思ったら、とんでもない。彼女は会社でしっかり仕事をし、皆と仲良く働いているのだ。
ふっと、思えば、グランマの身近にもこの春、90歳を迎えた友人がいる。私が「どうせ生きるなら、彼みたいな生き方がしたい」と憧れ、又尊敬もする、ある髭爺様なのだ。
彼からのメイル、時々読み返しながら思うのは。それでも、優しい友達や家族に巡り合えたこの人生、「ホイさん、貴方みたいに病気ばかりする人、救急車の回数券買ったらぁ。」優しい友達が電話でそう言った。
つまり、病気の問屋だから、生きるのも厳しいが、学びも多い。それはそれで、悪くない。90歳にはまだ遠い。
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澄子さん
天気予報が的中ですね。
このところ、よく当たります。ご飯を炊いたり、味噌汁を作ったり、冷蔵庫に残っていた物で調理して残品整理したり(^。^) 結構、楽しんでいます。
味加減のトライヤルは2回、水加減は初回で決めて、料理の味は〇〇(夫人)も認める。若い頃からやっていたら?~~ミツシエラン級のレストランのシェフ~~自惚れ❣️ 楽しんでます。
呼び寄せと言うのでしょうか?昨日今日と脊柱間狭窄症の〇〇夫人の治療とことで、思わぬ数人の方からメールや電話を頂きています。有難いことで、本人を励まし、教えられるままに足裏のマッサージを始めました。シェフの他にマッサージ師にもなれるかなぁ。
老いらくの夢は果てしなく続きます。お笑い下さい。 髭爺 90歳
90歳で料理を始め、ミッシェラン級のシェフを目指し、奥様のマッサージまで習う。ああ、私は81歳さぁ、負けないぞぅ。