BCでワクチンパスポート導入発表後に接種予約急増

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で8月23日、24日の新型コロナウイルスワクチン接種予約者が急増したと州政府が25日に発表した。特に40歳未満の若い世代で増加したという。

 23日にワクチン接種に必要な登録をした人は8,909人で、接種予約は7,247人。前週月曜日と比較して登録は174.8パーセント、予約は88.6パーセント増えている。

 さらに24日には登録者が10,175人、前週火曜日と比べて201.3パーセント増、予約者は9,486人で124.4パーセント増と発表した。

 その内、40歳未満の若者は2日間で登録12,904人、予約が11,301人だったという。前週の月曜、火曜合わせた登録者が4,161人、予約者5,077人と比べて大幅に増えている。

 理由は23日に発表されたワクチンパスポートの導入。BC州は9月13日からレストランや映画館、コンサート、スポーツ観戦などにワクチン接種の証明を提示することを求めると発表した。ワクチンを接種していない場合、これらの娯楽施設を利用することができなくなる。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は23日の会見で、ワクチンパスポート導入は、より多くの州民にワクチンを接種してもらうことが目的と語った。

 BC州では予約による接種以外にも、予約なしで接種できるウォークインやポップアップクリニックなど、あらゆる方法を用意してワクチン接種を促している

 比較的高いワクチン接種率のBC州だが、8月に入り感染者が急増している。すでに第4波に入っているが、直近2週間の統計で感染者の約70パーセントはワクチン未接種、1回のみ接種を合わせると80パーセントを超える。

 26日の感染者数も724人で多くなっている。一時は内陸部で多かったが、現在はフレーザーヘルス185人、バンクーバーコスタル142人、インテリア271人と、メトロバンクーバーでも増加している。

 こうした事態を受け、BC州では8月25日から公共の屋内施設利用でのマクス着用を再び義務付けている。

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