カナダ連邦政府が2021年6月に9月30日を「真実と和解の日(National Day for Truth and Reconciliation)」として新しい法定休日に定める法案を可決した。
これまでは9月30日にはオレンジ色の衣服を身に着けて先住民迫害の歴史を振り返ろうという「オレンジシャツデー」だった。法案可決により、今年からは連邦政府管轄の連邦政府事務所、銀行、郵便局などは今年から9月30日は休業となる。
ただし、州政府レベルでは対応が異なっていて、アルバータ、サスカチュワン、ニューブランズウィック、ケベック、オンタリオでは州の法定休日とはしていない。一方、ブリティッシュ・コロンビア州やマニトバ州などでは州の休日としている。
今年5月にブリティッシュ・コロンビア(BC)州の先住民寄宿学校の跡地から子ども215人の遺骨が発見されたことが報じられ、カナダ社会は大きな衝撃を受けた。続いてサスカチュワン州の寄宿学校跡でも無記名の墓が751基見つかっている。
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