BC州でデルタ株の亜種「AY.4.2」を初めて確認

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で新型コロナウイルスのデルタ株の亜種「AY.4.2」が初めて見つかった。BC州衛生管理局長ボニーヘンリー博士が16日の会見で明らかにした。

 「AY.4.2」はデルタ型から派生したもので、イギリスで今年6月に初めて確認された。7月以降、感染拡大傾向にあり、デルタ株より、さらに感染力が強いとされている。イギリス保健安全保障庁が10月15日に発表した中間報告書でも、警戒している旨が記されている。

 イギリスの最新のデータではAY.4.2株は10月17日の週の感染者全体の11%を占めていた。

 BC州では現在、フレイザーヘルス管轄地域で3人確認されている。3人とも同・じ家族の一員で、同時に感染されたとみられている。最近の海外への渡航歴はないことから感染経路を調べている。

 会見で「デルタ株は感染力が強いことと、若年層が重症化することが特徴」とヘンリー博士は説明した。多数ある亜種も全て感染力が強く、屋内の人ごみでは特に警戒が必要との考えを示した。さらに「最大の防御はワクチン接種」とワクチン接種の重要性を強調した。

 世界保健機関(WHO)は16日付け新型コロナウイルスのQ&Aで、過去60日間の世界の感染者の99%はデルタ株によるものだったと明らかにした。