ワクチン接種完了が条件で、陸路と空路のみ
カナダ公衆衛生庁(PHAC)が11月19日、カナダを出国してから帰国するまで72時間以内の短期の旅行の場合は、帰国の際にPCRテストなど新型コロナウイルスの分子検査(Molecular Test)の結果提出を不要とすることを決めた。新型コロナウイルスのワクチン接種を完了していること、またカナダの市民権、永住権などを持つこと、陸路、空路のいずれかでの入国であることが条件となっている。
実施は2021年11月30日からで、ワクチン接種を完了した人が同行する12歳未満や、医療上の事情でワクチン接種ができない人も規制緩和の対象となる。
また、カナダを出国していたことが72時間以内であったことを証明する必要がある。
カナダの空港から出発する航空機、VIA 鉄道、ロッキーマウンテン鉄道、クルーズ船の12才以上の乗客は、2021年10月30日からワクチン接種の完了が義務付けられている。新たな制限への移行期間として、11月30日まではワクチン接種が終わっていなくても、新型コロナウイルスの分子検査での陰性証明を提示すれば、搭乗や乗車、乗船が可能となっている。
30日以降はワクチン接種が終わっていなければ、陰性証明があってもカナダ国内、もしくはカナダを出るために航空機や鉄道、クルーズ船を利用することはできない。ごく一部の例外を除く。
さらにカナダに入国する渡航者のワクチンについて、30日からはカナダが承認したものだけではなく、シノファームやシノバックなどの世界保健機関(WHO)の使用リストに入っているワクチンも認める。