カナダ保健省が5歳から11歳に対する新型コロナウイルスワクチンの接種を承認した。11月19日の声明で発表したもので、ワクチンはファイザー社製が対象となっている。
5歳から11歳には10マイクログラムを2回接種する。12歳以上の投与量が30マイクログラムなので3分の1にあたる。
ファイザー社はカナダ保健省に対して10月18日に、この年齢層向けのワクチン接種の申請を行っていた。同社ワクチンは16歳以上への使用を昨年12月9日に、続いて12歳から15歳に対しての使用を今年5月5日に承認された。
カナダ保健省では十分、かつ独自に証拠を調べて、5歳から11歳に対して、ワクチン接種を行うリスクと利点を比較した結果、利点のほうが大きいと判断したと声明を出している。
連邦政府の発表を受けて、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のエイドリアン・ディクス保健大臣と衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、BC州ではカナダ保健省の承認を歓迎するとの声明を発表した。対象となる36万人の子ども向けにワクチンをできるだけ早急に用意すると述べた。
子どもは新型コロナウイルスに感染しても重症化するリスクは低いものの、一部では入院したり、後遺症に苦しんでいるケースもある。州では対象となる子どもの接種予約に、www.getvaccinated.gov.bc.caに登録するか、フリーダイヤル1-833-838-2323に電話をするよう呼び掛けている。BC州ではこの年齢の子どもは既に7万5000人が登録を終えているという。