今シーズンもウィスラー・ブラッコムの営業が11月25日に始まる。
11月7日には幸先よくビレッジまで雪に覆われ、10cm以上の新雪が降った。10年ぐらい前のウィスラーであったら、シーズンを前倒してゲレンデをオープンしていたことだろう。
ベイルリゾートの一員となって以来、そういった「どんちゃん騒ぎ」のようなものがなくなったのは寂しいとも言えるが、大人になったということかもしれない。
先シーズン、先々シーズンと3月下旬に終わってしまったウィスラーだったが今シーズンはどうだろう。
現時点でのウェブサイトの情報では11月25日〜4月18日までは両方の山がオープンとなっている。4月19日〜5月23日まではブラッコム山のみでの営業となる予定だ。
過去2シーズンが3月下旬に終わったのは、世界を襲った新型コロナウイルスのパンデミック、そして感染力の強い変異株の出現のためであった。
もちろん今シーズンもその影響がなくなったわけではないが、ワクチン接種が急速に広まった夏を過ごしてきて、楽観的なムードとなっている。
1600年代のヨーロッパを襲った黒死病によるパンデミックの際、ニュートンは十分な研究時間を得て万有引力の発見など大きな功績を残した。そのときニュートンはどこにいたかというと、りんごの木の下にいたと言われている。
ウィスラーに住む人は、この間どこにいたかというと限りなく山の上にいたというのが本当のところだろう。
今年の感染対策
感染対策として昨シーズンはスキー場利用に事前予約が必要だったが、今シーズンは不要となっている。またゴンドラやリフトの乗車人数制限も撤廃となっている。ただし、感染状況で変更もあるかもしれないので、詳細は随時ウェブサイトで確認が必要。
ゲレンデレストランの予約システムは継続となっている。、一般のレストラン同様に入店する際にはBCワクチンカードによる接種証明とIDが必要となっている。
予約すれば、ゆっくり食事ができるので、このシステムの継続は嬉しいところ。
マスクに関してはゴンドラに並ぶ際や乗車中は着用が必要だが、リフトに並ぶ際は不要。もちろんレストランなど屋内では必要になる。
また今のところは、滑るのにワクチン接種証明は不要。ただし国や州、保健局の要請により急にガイドラインが変わることはあるので、随時最新の情報には注意しておく必要がある。
リフトはオンライン予約で割引に
気になるリフト券の値段だが、現地窓口での販売価格は157ドル~となる。だが、前もってオンラインで購入すると15%以上割引になる。クリスマスや年末に滑らないという制限付きのパスを、シーズン開始前に購入すると、1日券でも100ドル以下で購入できる。
また駐車場だがウィスラークリークサイドの駐車場は無料。またブラッコム山のベースⅡと呼ばれるところの駐車場も無料。
ビレッジに近い駐車場のロット1〜5は1日あたりの料金10ドル。ただし17時以降は無料になるので、滑っているときはビレッジから少し離れた無料駐車場にとめて、その後夕食やショッピングの際にビレッジ近くに移動すれば終日無料で停めることも可能。
新型コロナウイルス感染前はファイアー&アイスショーなど様々なイベント盛りだくさんだったウィスラーだが、今シーズンもどこまでイベントが戻ってくるかは現時点ではまだ分からない。
しかしながら、ウィスラーの街自体がとてもホスピタリティーにあふれた街だ。夏から秋にかけてはカナダ東部からの旅行者がとても多かった。冬もゲレンデ以外にも楽しみはたくさんある。滑るだけではない世界のトップレベルのウインターリゾートの雰囲気を味わってもらえたら良いと思う。
また新たな情報としては、ウィスラーにMountain Club、The Longhorn Saloonをはじめとする多くのパブなどを経営するギボンズグループが、日本食テイストのメニューを強化するとのこと。メインシェフは日本人なのでとても楽しみだ。
TEL
1-800-766-0449 (北米フリーダイヤル)
604-967-8950
E-mail
wbreservations@vailresorts.com
(取材/写真・野口英雄)
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