イギリスのグラスゴーで10月31日から11月12日まで開催された、気候変動対策についての会議、「第26回国連気候変動枠組条約締結国会議(COP26)」で、ブリティッシュ・コロンビア州のCleanBCプログラムが「アンダー2コアリション(Under2 Coalition)・リーダーシップアワード2021」を受賞した。
受賞したのは、産業向けCleanBCプログラムで、製造業の温室効果ガス排出を削減する、クリーンなテクノロジーとオペレーションへの投資を促すために、二つのイニシアチブを効率的に用いる。
一つ目のイニシアチブは、CleanBC Industry Fundで、温室効果ガスを排出する企業が支払う炭素税の税収を、鉱業、紙パルプ、セメント、農業、石油、ガスなどのセクターで温室効果ガス排出を減らすプロジェクトに投資して、これらの業界をサポートする。
プログラムにより2020年に資金を受けたプロジェクトの中には、バンクーバー市のゴミ処理場でのメタンガス回収量を増やすというものもあった。同市では州からの資金を利用して、2030年までに486ktCO2eの削減を行う。
二つ目のCleanBC Industrial Incentive Programは、そのセクターで世界で最も排出量が少ないことを証明できたオペレーターの炭素税を減額するというもの。年間に温室効果ガスを1万トン以上排出している事業が対象となっている。
CleanBCプログラムは国や自治体政府によるアンダー2コアリションで最もクリエイティブなソリューションとの評価を得た。