NACIが 50歳以上のブースターを接種推奨

 カナダの予防接種に関する諮問委員会(NACI)が12月3日、新型コロナウイルスワクチンのブースター接種について新たな勧告を行った。その中で50歳以上の3回目接種を推奨した。NACIは公衆衛生庁に対してワクチンなどに関する医学的、科学的、公衆衛生学的な助言を行っている。

 3日付けの勧告では
・50歳以上
・高齢者向け長期介護施設など、高齢者をケアする施設で暮らしている人
・2回ともアストラゼネカのベクターワクチンを接種した人、ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヤンセン)のベクターワクチンのみを接種した人
・ファーストネーションズ、メティス、イヌイットのコミュニティ出身者、もしくはコミュニティに現在住んでいる人
・医療従事者

はmRNAワクチンのブースター接種を接種すべきとしている。

 また、18歳から49歳までは2回目接種から6カ月以上経過してからブースターショットを受けるべきという。

 NACIの声明に先立ち、オンタリオ州では50歳以上のブースタ―接種の予約受付を12月13日に開始することを既に12月2日に発表していた。一方、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では現在のところ70歳以上のブースター接種を行っている。70歳未満は2022年1月以降の予定。アルバータ州は12月2日から60歳以上のブースター接種の予約を開始した。

 オミクロン株出現で、世界でブースター接種が加速している。アメリカの疾病対策センターは11月29日に18歳以上は全員、ブースター接種を受けるべきとの声明を出した。イギリスも11月29日、ブースター接種の2回目接種との間隔を6カ月以上から3カ月以上に短縮する方針を出した。

 BC州の50歳以上の中には既に2回目接種から6カ月を経過している人もいて、州政府の対応に不安の声が上がっている。

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