2021年企友会主催日系ビジネスアワード・クリスマスパーティーが12月1日、ビクトリアチャイニーズレストランで開催された。2年ぶりの開催となったパーティーは総勢62人が出席して盛会となった。
開会の挨拶を行った企友会、谷口明夫会長は、「企友会の活動もコロナ規制により従来のようなスタイルではできず、会員の皆様や多くの方には、会はどうなるんだろうかとご心配をおかけしたと思います」と述べた。
そのような状況の中で「何を皆さんに提供できるかを模索して、インターネットを活用して 皆さんとつながろうと、ZoomやSNSを通してバンクーバーの方はもちろん、広く日本やトロントのような地域の人たちとつながることができました」と振り返った。一方、実際に会って、話をすることではじめて本音で気持ちが通じるものだと感じた2年間だったという。
続いて日系ビジネスアワード受賞者の発表、表彰式が行われた。
2021年度日系ビジネスアワード大賞はSEABORN代表、中堀忠一さん
【2021年度日系ビジネスアワード大賞】
SEABORN代表
中堀忠一さん
BC州ビジネスシーンで、本年度および過去において、最も活躍した人に贈られる日系ビジネスアワード大賞は、SEABORN代表、中堀 忠一さんが受賞した。
1972年にバンクーバーに移住。さまざまな事業を展開した後、現在は水産加工業のSEABORNの事業発展に尽力している。
また長年、隣組やさくらシンガーズなどの日系コミュニティの活動に積極的に関わり、その発展にも貢献してきた。
新人賞:
株式会社ギャビーアカデミー代表取締役社長
ホール奈穂子さん
新人賞はギャビーアカデミーのホールさん。ギャビーアカデミーは脳科学に基づき、英語のスピーキング技能向上のための体系的なトレーニング法を確立。時間や場所を選ばずにトレーニングできるツールを提供する。
また、2018年より企友会理事を務め、2020年、2021年には事務局⻑、また2020年より日系文化センター・博物館の理事としてコミュニティにも貢献した。
功労賞:
隣組 および
隣組理事長
デビッド B. 岩浅さん
バンクーバー日系社会で、ビジネスシーンにおいてのみならず、長期的に、社会貢献があったと認められる人への功労賞は隣組が受賞した。理事長のデビッド B. 岩浅さんは近年の隣組の発展とパンデミック中のコミュニティ支援で大きな貢献をしていることから、隣組に加えて岩浅さんの名前も入っている。
1974年設立された隣組は、⻑年にわたり日系コミュニティのさまざまな活動に携わってきた。
岩浅さんは2018年より理事⻑として隣組をまとめ、隣組が活動を続けられるよう財政面の安定に尽力。隣組のプログラムやサービスの向上のため相談役としても活躍している。
特別賞:
2020年在外公館長表彰
五明 明子さん
日系文化センター・博物館前理事長、日系祭り前実行委員⻑を務めた五明さんは、長年日系コミュニティに貢献した。同センターにおける武道場の開設、きものカルチャー展ほか、さまざまな日本文化を紹介する行事も主導した。
2020年在外公館長表彰
桑原 誠也さん
桜楓会元会長の桑原さんは、過去11年間、会長として会の発展に尽力。日系コミュニティの繋がりに多大な貢献をした。
2021年旭日小綬章
津田 佐江子さん
津田さんは日本とカナダとの相互理解促進に貢献した功労により受章。
1978年にバンクーバー新報を立ち上げ、その後41年にわたり日系コミュニティに最新のニュースを届けてきた。また日系女性起業家協会、日本カナダ商工会、海外日系新聞放送協会の会長を務めた。
2021年外務大臣表彰
宮坂 まりさん(欠席)
宮坂さんは1992年に『ふれいざー』を創刊。以後、29年にわたり日系コミュニティにニュースを届けている。
アワードの発表に続き、羽鳥隆 在バンクーバー日本国総領事の乾杯の挨拶の後、食事スタート。豪華な料理に舌鼓を打った。締めくくりに、50/50の当選者の発表、シークレットサンタのプレゼント交換と参加者らは久しぶりの対面でのイベントに、和やかに交流を深めた。
(取材 西川桂子、写真提供 企友会)