バンクーバーダウンタウンのバンクーバー・アートギャラリー前広場で、2月26日、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する集会が行われた。
フェイスブックなどで参加の呼びかけが行われた集会には、ウクライナ系の移民を中心にロシアに抗議する人ら数千人が集まった。主催者側はフェイスブックのイベントページで、約1200人が参加したことを明らかにしている。
一部の参加者らは、青と黄色のウクライナ国旗や抗議のプラカードを掲げていた。恥を知れとばかりに「Shame on Russia」と叫ぶ人らも見られたほか、国際決済ネットワーク、SWIFTからロシアを排除してほしいと訴える参加者もいた。
ウクライナ出身の男性はバンクーバー新報に「北大西洋条約機構(NATO)からのもっと積極的な支援を期待しています」と語った。「ウクライナの次は加盟諸国を襲うと考えられます。彼らにとっても人ごとではありません」という。
集会には戦争反対を唱えるロシア系移民も参加していた。「知人の中には共産主義の復活を求める人もいて、中国や北朝鮮に手を組もうとSNSで呼びかけています。恐ろしいです」と述べた。
ジャスティン・トルドー首相は24日、ツイッターに「ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で話をして、ウクライナへの連携と支援を表明した」と投稿。カナダは、ロシア機に対してカナダ領空の通過を禁止した。
カナダ政府が2006年に行った国勢調査によると、メトロバンクーバーに暮らすウクライナ系移民は84,640人だった。州別ではオンタリオで33万6,355人、アルバータ33万2,180人、ブリティッシュ・コロンビア19万7,265人、マニトバ16万7,175人など。人口全体に対する割合ではマニトバで15%、サスカチュワン13%がウクライナ系という。
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