ブリティッシュ・コロンビア(BC)州エイドリアン・ディクス保健大臣が、4月7日、グリーンシャツデーを迎えるにあたって声明を出した。
臓器・組織提供登録についての認識を高め、カナダで提供者登録を促進することを目的とした日が、グリーンシャツデー。2018年4月6日にサスカチュワン州で起こった事故がきっかけで生まれた。マイナーホッケーチーム、ハンボルト・ブロンコスの選手らが乗ったバスが、トラックと衝突して、16人が死亡。カナダ全国が悲しみとショックに包まれた。
事故当時21歳だったローガン・ブーレーさんは亡くなった一人で、臓器提供者として登録していたことから、臓器などが7人に移植された。このことが報じられると、大きな反響を呼び、グリーンシャツデーのウェブサイトによると、直後に臓器提供者として登録をした人は約15万人にのぼったという。
ディクス大臣は「移植により多くの人の命を救い、生活の質を改善し、さらに移植を受けた人の家族に愛する人との時間という贈り物をすることができる。そのため、(BC州)政府およびBC Transplantは、臓器の必要性について啓発活動をするとともに、情報を提供するよう努めている」と説明する。
BC州では提供の意思は、BC Transplantのウェブサイト、www.taketwominutes.caで登録ができる。その際、 個人健康番号(Personal Health Number:PHN)、氏名、生年月日、住所が必要で、所要時間は2分間。1人の提供者で最大8人の命を救うことができる。
BC州では2021年に225人が臓器提供を行った。
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