バンクーバー島で鳥インフルエンザ発生

 バンクーバー島コモックスバレーの小規模家きん類飼養施設7カ所で、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)が発生したことをカナダ食品検査庁が確認した。5月11日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府が明らかにした。

 発生が確認された施設は現在、カナダ食品検査庁の検疫措置の下に置かれている。

 高病原性鳥インフルエンザが発生すると、 発生した農場だけではなく、養鶏産業全体にも大きな被害が生じる恐れがある。BC州農業食料省では現在、カナダ食品検査庁や養鶏業者と協力して家きん類を保護するための予防に努めている。

 BC州では4月中旬に、北オカナガン地域の商業生産者でH5N1が確認された。以来、BC州ケローナ、リッチモンド、アームストロング、クートニー地方中央部でも鳥インフルエンザが発生したことが分かっている。

 現在、100羽以上を飼育する生産者に対して、6月13日まで屋内で飼養を行うことを求める命令が出されている。

 野生の鳥については100マイルハウス、ボーエンアイランド、チリワック、ケローナ、メトロバンクーバー、バンダーホフ、ウィリアムズレイクでH5N1感染が報告されている。

 4月からの感染報告を受けBCSPCA(BC州動物虐待防止協会)では5月5日、州民に対して、バードフィーダーを撤去することを呼びかけている。感染拡大源になる可能性が高いためという。

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