エドサトウ
数日後に担当の先生が様子を見に来られた時に「この絵は、僕が書きましたよ!」と言うと「本当かね!なかなかうまいね。僕は描けないな。」と笑っておられた。
レクレーションの日は、クイズゲームとかビンゴゲーム、ボッチなどをして、結構僕は楽しんだ。元気になりボランティアをするなら、病院でレクレーションの手助けをしてみたいものだと思ったりした。
病院の朝は7時に起床で、それぞれのベッドに担当の看護婦さんか看護師さんが来て、体温、脈拍、血圧などのチェックから始まる。それが終わるとウエットタオルで体を拭いててくれる。シャワーは週に一回使用できるが、看護婦さんの付き添いが必要。やがて、その日の時間の入ったスケジュールメモを専門のナースが持ってきて、必要であれば、ジムまで車椅子で運んでくれる。ジムの入り口で並んで待っていると、それぞれの専門のフィジオサラピーストがきて、まず45分くらいのプログラムが始まり、それが終わると8時半くらいから朝食である。朝食後は別のフィジオサラピーストが別のトレーニングをする。
トレーニングには、指先や腕のトレーニングをして家で生活できるようにするOTというグループと、身体や足のトレーニングをするOPというグループがあって、OPというグループの方はその中にバランスとるコースもあって、ボールを投げたり受けたりするトレーニングもある。これは、いつもは昼食後のことが多かった。
トレーナーを着てするリハビリは2時半ころには修了。その後は自分のベッドで休みなどを取るなど、夕食まで自由時間である。僕はベッドの横にある机と椅子にすわりパソコンのYouTubeで日本の歌などをヘッドホンで聞いていた。本も何冊か用意していたが、なかなか気持ちが集中できず、あまり読むことはなかった。それは、病院から帰って自宅療養になってからも同じで本を読む気力はなくなった。
(つづく)