ジャスティン・トルドー首相は、安倍晋三元首相が8日(日本時間)に、銃撃され命を落としたという訃報に際し、記者会見で哀悼の意を表した。
首都オタワで8日、イベントの除幕式に参加していたトルドー首相は式典でのあいさつで、「式典のあいさつの前に」と前置きして「安倍晋三元首相昭恵夫人や家族、友人らにお悔やみを申し上げます。そして、カナダ国民の思いは日本の皆さんと共にあります」と述べた。安倍元首相は、思慮深く、思いやりがあり、強いリーダーだった、日本だけでなく、世界全体を良くすることが重要だということを理解している人だったと語った。
カナダにとって、カナダ国民にとって、良き友人であり、そして自分自身にとっては初めて首相になったときから接してくれた友人だったと振り返った。
首相事務所はこの後公式な声明を発表。トルドー首相は自身のツイッターでも日本の元首相の死を悼む言葉を投稿している。
トルドー首相以外にも、スティーブン・ハーパー前首相、新民主党(NDP)ジャグミード・シング党首らも、自身のSNSに投稿した。
カナダのメディアでもトップニュースで報道
カナダの各メディアも8日朝からトップニュースで報道した。CBC(カナダ放送協会)は、 “Japan’s former PM Shinzo Abe assassinated”(日本の安倍晋三元首相が暗殺される)と題し、NHKから提供された映像とともに事件を報道した。
安倍元首相は、日本で最も在任期間が最も長く、外交で力を発揮し、カナダやアメリカをはじめ世界の首脳らとの交友も深かったと紹介。経済ではアベノミクスを推進、国内では憲法改正や防衛費増加などにも積極的だったと続けた。
また日本国内では銃犯罪による死亡事件は滅多に起きず、国民は今回の事件にショックを受けているとも紹介した。
合わせて読みたい関連記事