金沢からこんにちは
こんにちは、ゲストハウスポンギーのにいなです。
7月に入り、金沢は30度超えの夏日が続いています。
今年は梅雨が短く(なんとわずか2週間!)、北陸地方では史上初めて6月中に梅雨が明けたそう。
少し外に出るだけでTシャツは汗でびっしょり。
バンクーバーの皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回は、暑い日に涼を感じさせてくれる金沢の「用水」をご紹介します。
水の流れる街 金沢
金沢駅のもてなしドーム内、市役所前の大通り、住宅街の中・・・
金沢を訪れたことがある方は、街なかに水の流れる場所が多いことに驚かれるかもしれません。
実は金沢は、街なかに55本もの用水が網目のように張り巡らされた水の街なのです。
大小全ての用水の長さを足すと約150km(金沢から名古屋までの直線距離ほど)にもなります。
金沢最古の用水
金沢は犀川と浅野川という大きな川に挟まれた地形で、街を流れる用水はこの2本の川を源としています。
最も古いのは、長町武家屋敷跡のすぐ隣を流れる大野庄用水。
前田利家が尾張から金沢に入ってきた頃には、金沢城築城のための材木を運ぶ水路として使われたと言われています。
武家屋敷の中にも水を引き込み、庭園の池の水としても使われていました。
長町武家屋敷跡の入り口は、いつも水が流れるさらさらという音が聞こえ、爽やかな気持ちになることができるスポットです。
兼六園の水も用水から!
金沢の観光地の代名詞である、日本三名園のひとつ兼六園。
四季折々の景色が美しく、心癒される庭園です。
この兼六園の中に引き込まれている辰巳用水は、金沢の用水を代表するもので、3代藩主前田利常の時代に技師の板屋兵四郎によって作られました。
金沢は火事が多く、街の大半が焼ける大火も経験していたため、防火の目的も大きかったと言われています。 犀川から正確な勾配で木管を通して水を引き、小高いところにある兼六園までもってくる技術はとても400年前のものとは思えないほど高く、板屋兵四郎の天才ぶりがうかがえます。
ポンギーの目の前にも用水が!
私が働く宿ポンギーの目の前を流れる用水は鞍月用水といいます。
市の中心地である香林坊を流れるこの用水は、生活用水や工業用水として利用され、人々に親しまれてきました。
今の時期はホタルが見られ、七夕の飾りもよく映えて、夏の風情が感じられる私のお気に入りの用水です。
実際に街を涼しくしてくれている!
聞いたところによると、街中にある用水のおかげで、金沢の気温は夏でも1度ほどは下がっているそう。
実際に街が涼しくなる効果があるなんてうれしいですね。
皆さまも、暑い夏に金沢に来られたら、用水の流れを見ながら涼を感じてみられるのはいかがでしょうか?
ゲストハウスPongyi(ポンギー)
金沢で一番古いゲストハウス。素の自分でいられ、他の人と交流できるアットホームなお宿。築140年の金沢町家。ミャンマー僧侶経験のある代表まさきと、若女将のにいなで運営中。
ゲストハウスPongyi HP:www.pongyi.com