今年は日系カナダ人が強制収容された1942年から数えて80周年目になります。また、日系移民第1号とされる長崎県出身の永野萬蔵がカナダに上陸してから、2022年で145年目。わたしたち戦後の新移住者の家族はすでに3世代を擁し、総勢12万人(2016年)といわれる日系カナダ人の約半数を占めています。
でも、戦前の日系人が刻んだ歴史をわたしたちはあまり知りません。日系遺産の次代の担い手となるべく、カナダ日系145年の歴史を学んでみませんか。今年9月から月に一回の割合でズームによるセミナーを開講します。
1977年、萬蔵がカナダに来てからちょうど百周年を記念して、BC州にMt. Manzo Naganoと命名された山が誕生しました。
(写真は曾孫Steve Nagano提供)
そして、21世紀、カナダ・フィギュアスケート界で活躍した萬蔵の玄孫(孫の孫)、Keegan Messingの美技を世界大会のTV中継で見た人も多いでしょう。こうして、血脈は繋がれてきました。
一方、戦前の日系社会は常に人種差別に抗いながら、主に農林水産業でカナダと日本の経済発展に寄与し、戦後はカナダ多民族・多文化社会の人種平等の旗手となってきました。日本とカナダを往来しながら築かれてきたカナダ日系史を自分史の一部としていきませんか。
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カナダ日系社会145年史 セミナー(全10回)概要:
1・永野萬蔵とその末裔5世代を追う
2・1880年代に始まる出稼ぎから定着へ
3・バンクーバーでの日系コミュニティの形成(1920年まで)
4・1920〜1930年代 二世の成長と「白主日従」の時代へ
5・こうして日系社会は第二次世界大戦に飲み込まれていった
6・戦中疎開地での人間模様と分散定住
7・戦後の日系社会の再興
8・リドレス運動の勃興と政府との合意
9・1990年代:朝日野球チームと都市伝説
10・リドレスから30年:戦後移住者から未来世代へ
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日程:
第一回9月24日 (土)
第二回10月29日(土)
第三回12月3日 (土)(4回目以降はTBA)
時間: 午後9時から90分 (カナダ東部ET時間)
登録方法:受講料 無料
主催者:NAJC移住者委員会(JNIC)
講師:田中裕介(元日系ボイス編集者):参加者とのQ&A・ゲスト対談コーナー有り。
*参加希望者は登録が必要です:https://bit.ly/Nikkeihistory
詳細の問い合わせは下記にお願いします。
Email:yusuketanaka446@gmsil.com