カナダ歳入庁(The Canada Revenue Agency)が国民に返金した小切手がまだ8,900万ドルも現金化されていないと発表したのは今年8月8日。もしかして自分のCRAアカウントにも眠っているかもしれない!と期待を抱かせる発表だ。
CRAによると現金化されていない小切手は古いものでは1998年に発行されたものもあるという。
国民は毎年タックスリターンを申告して納税しているが、給付金や還付金を受け取ることもある。この返金分が、小切手の紛失や住所変更などさまざまな理由で未払いとなっているというのだ。
そこで、CRAは2020年2月から国民に「小切手を現金化してください」キャンペーン展開。SNSなどで呼びかけていた。当時は14億ドルもの未現金化小切手があったという。CRAは「この現金化されていない小切手を元の持ち主、納税者に返したいと思っています!」という思いを声明で語っている。
歳入庁も税金徴収をするだけはないのだそうだ。すでに2020年2月10日から2022年5月31日までに約8億200万ドルが納税者の手に戻ったという。
今回は今年8月に対象者25,000人にEメールで連絡。また、今年11月、来年5月にも同様の連絡をするとしている。CRAによると、歳入庁は一度納税者に発行した小切手は本人が申し出ない限り、無効にしたり、再発行したりできないのだという。つまり自分宛てに発行された小切手は本人が現金化しない限り永遠に残ることになる。
さて、ではどうしたら自分に現金化していない小切手があるかどうかわかるのか?
まずは自身のCRAのサイトから “My Account” にログイン。それから右側にある項目の一番下 “related service”から“uncashed cheques”を選択。現金化していない小切手ある場合は、ここに表示される。なにも表示されない場合は残念ながら未回収小切手はないということだ。
CRAは小切手を受け取り損ねることがないように、銀行振込を登録するよう勧めている。また、オンラインのMy AccountやEメールでのお知らせを登録していない人は、電話で確認できる。電話番号は1-800-959-8281。
CRAからの返金を小切手で受け取るようにしていたことがある人なら、確認してみる価値あり。
ただ、CRAからEメールで連絡がくるように登録していないにもかかわらず、Eメール、テキスト、電話で小切手現金化の連絡がきた場合は詐欺の可能性があるので注意が必要。
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