日本、カナダへの入国に関する規制まとめ(2022年10月1日現在)

 新型コロナウイルス感染拡防止のための水際対策について、日本政府、カナダ政府ともに、9月になって大きな規制緩和を発表した。

 日本とカナダの発表をまとめた。

カナダから日本に帰国・入国

 日本政府は9月26日、新たな緩和策を発表した。内容は、「新型コロナウイルス感染症に関する水際措置見直し」として、入国時検査及び入国後待機の見直し・外国人の新規入国制限の見直し・査証免除措置の適用再開・入国者総数の管理の見直し・空港海港における国際線受入の再開となっている。

 適用は、10月11日午前0時(日本時間)から。

入国時検査及び入国後待機の見直し

 新型コロナ・オミクロン株(B.1.1.529 系統の変異株)が支配的となっている国・地域からの全ての帰国者・入国者について、原則として、入国時検査を実施せず、 入国後の自宅や宿泊施設での待機、待機期間中のフォローアップ、公共交通機関を使用しないなどを求めないこととする。

 ただし、全ての帰国者・入国者について、世界保健機関(WHO)の緊急使用リストに掲載されているワクチンの接種証明書(3回)か、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書を提出することを条件とする。

 これまでは入国可能な帰国者・入国者で、新型コロナウイルスワクチン接種が完了していない場合は、入国時検査や自宅待機などが義務付けられていた。

外国人の新規入国制限の見直し

 商用・就労等を目的とする短期滞在(3カ月以下)の新規入国・観光目的の短期滞在の新規入国・長期間滞在の新規入国について、新規入国を申請する外国人に、日本国内に所在する受入責任者による入国者健康確認システム(ERFS)の申請を求めないこととする。また、外国人観光客の入国についてパッケージツアーに限定する措置を解除する。

査証免除措置の適用再開

 査証免除措置の適用を再開する。

入国者総数の管理の見直し

 現在1日50,000人を目途としている入国者総数の上限は設けないこととする。

空港・海港における国際線受入の再開

 現在、国際線を受入れていない空港・海港について、今後の就航予定に応じ、地方公共団体等の協力を得つつ、個別港ごとに受入に係る準備を進め、順次、国際線の受入を再開する。

「有効なワクチン接種証明書」とは?

 外務省が発表した定義は以下のとおり。外務省「海外安全ホームページ」:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C083.html

 外国で発行された証明書について(1)~(3)のすべてを満たすもの。

(1)「氏名、生年月日、ワクチン名又はメーカー、ワクチン接種日、ワクチン接種回数」が日本語又は英語で記載されていること。接種証明書が日本語又は英語以外で記載されている場合、接種証明書の翻訳(日本語又は英語)が添付され、接種証明書の記載内容が判別できれば有効とみなす。

(2)世界保健機関(WHO)の新型コロナワクチン緊急使用リストに記載されたワクチンを3回接種、もしくは、ジェコビデン(JCOVDEN)筋注/ヤンセン(Janssen)の場合は2回接種で完了とする。異なる種類のワクチンを接種した場合も有効。

(3)政府等公的な機関で発行されたワクチン接種証明書であること。

日本で発行された証明書のうち、(1)~(3)のいずれかに該当し、ワクチンを3回以上接種したことが分かるもの。

(1)日本政府又は日本の地方公共団体により発行された、新型コロナウイルス感染症予防接種証明書(海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書)
(2)日本の地方公共団体により発行された、新型コロナウイルスワクチン予防接種済証
(3)日本の医療機関等により発行された、新型コロナワクチン接種記録書

ファストトラック

 日本政府指定のアプリMySOS、もしくは、MySOS Webで、必要な書類を事前申告し、検疫手続きの一部を済ませておくシステム。日本への入国予定日の2週間前から登録可能。搭乗便到着予定時の6時間前までに完了する。

用意するもの
・MySOSアプリ、もしくは、MySOS Web(入力にメールアドレスが必要)
・パスポート番号
・ワクチン接種証明
・新型コロナ検査証明(ワクチン接種証明が用意できない場合)

ファストトラックについて詳細はこちら。https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

 日本・厚生労働省「水際対策、必要な手続き(ファストトラック)と書類」はこちら。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/border_procedure.html

カナダに帰国・入国

 カナダ政府は9月26日、現在実施している新型コロナウイルス感染防止のための水際対策を9月30日で全て解除すると発表した。

 そのため、10月1日から入国する全ての人を対象に、ワクチン接種の有無にかかわらず、ワクチン接種完了証明書提出・ワクチン接種を終えていない場合の検査証明書提出と14日間自宅等待機・入国者全員ArriveCAN入力などの必要がなくなった。

 またカナダの空港および機内でのマスク着用義務も解除。マスク着用は任意となった。さらに、空路・陸路で入国時に無作為で選ばれた入国者が受けることを義務付けられていた新型コロナ検査も撤廃された。

カナダ入国に関するサイト:https://travel.gc.ca/travel-covid/travel-restrictions/wizard-start

(編集部)

合わせて読みたい関連記事