有名なハドソンズ・ベイ・カンパニー社(HBC)のブランケットが、先住民との和解の一翼を担うことになった。
Hudson’s Bay FoundationとGord Downie & Chanie Wenjack Fundは、9月30日、「Oshki Wupoowane(ブランケット基金)」を発表。今後、 HBCのストライプ柄のウール・ブランケットの純利益を全て、先住民の文化、芸術、教育振興支援に充てるとした。
HBCのポイントブランケットは、かつては貴重な貿易品であり、植民地主義の象徴であり、病気の媒介物と噂されたカナダの象徴でもあった。これまでの歴史の中で、1700年代から1800年代にかけて、イギリスはこのブランケットを利用して、先住民コミュニティに天然痘を広げたと非難された。同社はそれが意図的であった証拠はないとしながらも、ブランケットが天然痘流行の一因だったことは認めている。
基金はGord Downie & Chanie Wenjack Fundで管理される。同ファンドは、先住民と非先住民の和解に焦点を当てたチャリティ団体。1966年にレジデンシャル・スクールから逃げようとして亡くなった当時12歳のChanie Wenjackさんと、その話をマルチメディアプロジェクト「The Secret Path」で取り上げたカナダの人気バンド「Tragically Hip」元フロントマンGord Downie(故人)さんから名付けられた。
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