ブリティッシュ・コロンビア(BC)州Tournament Capital Center(カムループ市)で、9月30日から10月2日の3日間、U13(13歳未満)、U15(15歳未満)、U18(18歳未満)の年齢別野球大会が開催された。
Best of Westの名をかけたこのトーナメントに、Asahi Baseball Associationから朝日のU13選抜チームが参加。
カムループスはバンクーバー朝日元選手上西ケイさんが住む町で、チームにとって格別の思いがある。今年も、戦前の朝日軍と上西さんへの思いを胸に大会に挑んだ。
結果は惜しくも準優勝
善戦したが、優勝に一歩及ばなかった。
大会を終え、朝日U13選抜チーム小川学監督は「今回の大会は3年ぶりの開催となり、今年の夏の甲子園優勝仙台育英高校の須江監督の言葉にあるように、この数年、コロナで、この子たちだけではなく多くの野球少年たちが、私たち大人が過ごしてきた野球生活とは全く違う形で過ごしてきたと思います」と新型コロナで練習や試合ができなかった選手たちの状況を思いやった。
しかし「数十年前のバンクーバー朝日軍の選手たちも似たような境遇だったと思います。野球は個人で行うものではなくチームで行うもの。また相手がいるから試合ができる。私たちだけでなく相手選手たちの笑顔も見られて、またこうして野球ができる喜びを選手たちと一緒に噛みしめられることに感謝しています」と語った。そして、今大会での優勝は逃したが、「また来年の大会参加に向け次の朝日クラブの世代に優勝への思いを託したいと思います」と次に期待した。
エースとしてチームを引っ張ったKolton Ogawa選手は大会を振り返り、「正直決勝で負けたのは悔しかったです。でもケイさんが僕たちにいつも伝えてくれている“野球をする幸せ、楽しみ”を改めて今大会で感じることができました。ケイさんへの優勝報告はできなかったけど、思いっきり大好きな野球をチーム皆で楽しめたことを報告したいです」と悔しさの反面、しっかりと上西ケイさんの意思を受け継いでいた。
(寄稿 Asahi U13 Travel Team)
合わせて読みたい関連記事