チームカナダとホワイトキャップス女子サッカーの元コーチに性的暴行で有罪判決

 サッカーコーチ時代に10代の選手たちに性的暴行などを行ったとして、チームカナダU20とホワイトキャップス女子サッカーチームの元コーチBob Birarda被告に、11月2日、懲役約2年の有罪判決が言い渡された。同被告には16カ月の禁固と8カ月の自宅軟禁、さらに3年の保護観察が課せられる。

 今年2月、Birarda被告は、1988年から2008年にかけて自分が指導していた4人の10代の女子選手たちに対し、3件の性的暴行および1件の未成年者に対する性的な接触を行ったとする罪状を認めた。被告は電話やテキストなどで、最初はサッカーの話題で被害者たちに近づき、次第に性的な接触を図るようになったという。さらに被害者の一人には、18歳の誕生日に自分と性行為を行うよう精神的圧力をかけ続けた。この被害者は誕生日にサッカーを辞めた。

 被害を受けた選手たちは、いずれも全国あるいは世界的なレベルでプレーすることを希望しており、Birarda被告が影響力を持っていることを認識していた。

 Deanne Gaffar判事はこの事件について、サッカー界で信頼されていたコーチが、若く将来を約束された選手の性的尊厳を傷つけ、彼女たちに今日に至るまで多大な悪影響を与えたと述べた。

 カナダ女子サッカーU20チームは2008年にBirarda被告を公に理由を説明することなくヘッドコーチから解雇、また同年ホワイトキャップス女子チームも今回の事件の被害者とは別の選手への件で解雇した。Birarda被告はその後、バンクーバーで別の女子サッカーチームのコーチを2019年まで続けた。

 ホワイトキャップスはBirarda被告の判決後に声明を発表している。https://www.whitecapsfc.com/news/statement-from-axel-schuster-whitecaps-fc-ceo-on-the-sentencing-against-bob-bira

合わせて読みたい関連記事