読書の秋~ノンフィクション篇

こんにちは!読書の秋ということで、ノンフィクション、フィクション、児童を3回に分けて紹介出来ればと思っています。

今回はノンフィクション篇です。2022年上半期にランキング上位に位置しメディアでも見かけた福井県立図書館編集著『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』(講談社)をまず、ご紹介します。図書館が利用者さんの書籍タイトルのうろ覚えや覚え違いを集めたものです。題名の絵本も正しくは『100万回生きたねこ』です。また、福井県立図書館のホームページにて新着の覚え違いリストが更新されています。

昔、司書の方に聞いて恥ずかしかったのが「ハリー・ポッターと賢者の石」です。テレビで見たか聞こえたかで、覚えているキーワードが「魔法使い、石、流行ってる本」でした。先に検索システムを使いましたが、その単語で当時ヒットするはずもなくレファレンスサービスを受けました。直ぐに見つけて頂きまして、当時出版されたばかりで人気なこともあり予約して帰りました。司書の方の推理力すごいですよね。私のうろ覚え具合もある意味すごい。

同書にも書いてある通り、図書館の検索システムはネット検索とは異なり、ちょっとの間違い、数字の半角・全角の入力違いでヒットしなくなります。日本の本屋さんの端末もそうですし、バンクーバー市立図書館もそうなのです。

例えば、私の大好きな作家さん「三浦しをん」さんは、「しおん」だとヒットしません。「三浦」だけだと「しをん」さん含め他の三浦さんもヒットするので、膨大なリストから探し出す必要があります。

気になる本がある時は、こんな時代でも書き留める、スクショ等々をした方が良さそうです!

やっぱり食欲の秋ですよね。『楽園のカンヴァス』や『暗幕のゲルニカ』等、印象派時代の画家や絵画を中心とした小説も人気な原田マハさんのエッセイ集『やっぱり食べに行こう。』(毎日新聞出版)はいかがでしょうか?食べ物が登場するのはもちろんですが、取材で訪れた場所がたくさん出てくるので、執筆の裏側も知ることができます。コロナ禍の時はどうされていたのかは分かりませんが、以前は東京、長野、パリを中心に滞在先を変えられているそうです。そのせいか、それぞれの地の食文化に直ぐに溶け込まれているようです。

そんな原田さんの「欠かせない一品」の中に梅干しが出てきます。私も一時帰国からカナダに戻ってくるときは必ず買います。一緒だ!と勝手に嬉しくなりました。

次回はフィクション篇の予定です。冬が始まる前にはお届けできるようにしますね。