11月の失業率がやや改善、平均時給も上昇

 カナダ統計局は12月2日、11月の労働統計を発表。失業率は0.1%改善して5.1%となった。最も低かった6月、7月の4.9%に近い数字になっている。ただ、就業者数はそれほど増えず10,000人にとどまった。10月は108,000人増だった。

 傾向としては、フルタイムが大幅に増加し、パートタイムが減少。就業者数が増加したのは、25歳から54歳までの女性で25,000人。一方で、15歳から24歳までの男性で失業者数が増加した。

 業種別では、金融、保険、不動産、レンタル・リース、製造、情報・文化・レクリエーションが増加。建設業、卸・小売業が減少した。

 地域別では、ケベック州が好調だったが、プリンスエドワード島州、ニューファンドランド&ラブラドール州、マニトバ州、アルバータ州、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で減少。特に、アルバータ州とBC州では建設業での雇用が低迷だった。

 平均時給は前年同月比で5.6%上昇(1.71ドル増)の32.11ドルに。5%以上の上昇率はこれで6カ月連続となった。

各州の失業率は以下の通り。(カッコ内は前月の失業率)

  • ニューファンドランド&ラブラドール州 10.7%(10.3)
  • プリンスエドワード島州 6.8%(5.4)
  • ノバスコシア州6.0%(6.7)
  • ニューブランスウィック州7.3%(6.7)
  • ケベック州3.8%(4.1)
  • オンタリオ州5.5%(5.9)
  • マニトバ州4.4%(4.6)
  • サスカチュワン州4.2%(4.6)
  • アルバータ州5.8%(5.2)
  • ブリティッシュ・コロンビア州4.4%(4.2)

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