バンクーバー港で、約2,500キロのアヘンが差し押さえられる

アヘンが隠されていたパレット。Photo from Canada Border Services Agency Twitter
アヘンが隠されていたパレット。Photo from Canada Border Services Agency Twitter

 カナダ国境サービス庁(Canada Border Services Agency)は12月16日、これまでで最大量のアヘンを押収したと発表した。2,500キロ近いアヘンは、10月25日にバンクーバー港で差し押さえられた。

 同庁によると、捜査は9月に始まった。海上コンテナに隠された大量の麻薬が輸入された可能性があるとして、RMCPと連携して検出に当たっていたところ、10月後半、19の海上コンテナから約2,500キロのアヘンが発見された。海外から到着したもので、約250の出荷パレットに入っていたという。

 発見には、X線はじめ、さまざまな検出装置やテクノロジーが使用された。押収されたアヘンの末端価格は5,000万ドルを超える。

 RCMPのWill Ng警視正はこの件に関して、「今回の大規模な押収が、組織犯罪に一撃を与えることは間違いないが、さらに個人の責任についても捜査を進めている」と話した。また、今回の押収には、ドバイとオーストラリアの警察の協力があったとしている。

 連邦政府マルコ・メンディチーノ公共安全大臣は「我々の仕事は国境から始まり、違法薬物のカナダへの流入を阻止し、犯罪活動を混乱させることであり、CBSAがカナダの安全を守るために迅速かつ果断に行動してくれたことに感謝したい」と声明を発表した。

 カナダ国境サービス庁は5月にも、フェンタニルの成分となる1,113キログラムの化学物質が入った中国からの荷物を押収。また6月には、MDMAの成分となる化学物質1,100キロが入った中国からの別の荷物を差し押さえている。

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