カナダ政府は1月5日から、中国、香港、マカオからカナダに直接入国する渡航者について、搭乗前2日以内の陰性証明取得を義務付けると発表した。
2022年12月31日の声明で、「中国で新型コロナウイルス感染が急増し、これらの症例に関する疫学的およびウイルスゲノム配列のデータが限られていることから、カナダ政府は中国からカナダに入国する空路での旅行者に対して一定の臨時健康対策を実施する」と発表。
1月5日午前12時1分(東部標準時)より、中国、香港、マカオを出発する便で到着する2歳以上のすべての空路での旅行者は、搭乗前に、出発2日前までに受けた新型コロナ検査の陰性結果を証明する書類を航空会社に提出しなければならないとしている。また、出発便の10日以上前から90日以内に陽性反応が出た渡航者は、陰性証明の代わりに、過去に陽性反応が出たことを証明する書類を航空会社に提出することもできる。
今回の措置は、国籍やワクチン接種の有無にかかわらず、中国からの航空機を利用する全ての渡航者に適用される。また、この措置は30日間の一時的なものであり、今後、より多くのデータや証拠が入手可能になり次第、再評価されるとしている。
さらに入国者全員についても、到着時には、過去10日以内に中国、香港、マカオへの渡航歴があるか質問する。渡航歴がある場合、カナダ国境サービス庁の職員が、新型コロナの感染、個人の防護措置、症状が出た場合の対処法に関する公衆衛生情報を追加で提供する。これについては、空路での渡航者にのみ適用され、陸路で到着した旅行者には適用されない。
日本政府も中国からの入国について水際対策を強化
日本政府は、2022年12月30日(日本時間)から実施している中国(香港・マカオを除く)に渡航歴(7日以内)のある入国者と中国(香港・マカオを除く)から直行便での入国者に対する入国時検査について、1月4日に変更を発表。
1月8日午前0時(日本時間)以降は、入国時検査の方法を抗原定量、もしくはPCR検査に切り替える。また、中国(香港・マカオを除く)からの直行旅客便での入国者について、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出を求めると発表した。
(記事 編集部)
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