キツラノの夏の風物詩バンクーバー・フォークミュージック・フェスティバルが、終りを迎える可能性が高まった。バンクーバー・フォークミュージック・フェスティバル・ソサイエティは1月17日の声明で、2023年のフェスティバルの中止を発表。さらに同ソサイエティの解散を検討していることを公表した。
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市で毎年開催される同フェスティバルは40年以上の歴史を持ち、国内外からミュージシャンが集まる人気イベント。新型コロナウイルス禍を経て2022年に再開されたが、イベント開催に関する状況は一変したという。
多くのサービス業者やサプライヤーが去ったうえ、コスト高騰によりステージやフェンスなどの基本的な費用が増加。今夏フェスティバルを行うには50万ドルが必要だとし、それは現実的でなく継続可能でもないとしている。
同ソサイエティは非営利団体で、夏のフェスティバルのほか、1年を通じてコンサートを開催してきた。しかし、現在の財務状況などから、受託者としての義務を確実に果たすために理事会は2023年3月までに運営を停止すべきという会員への勧告に合意したとも発表。2月1日の総会でメンバーが投票を行い、解散するかどうかを最終的に決定する。
(記事 編集部)
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