BC SPCAは、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州内陸南部のカーストンで、深刻なネグレクトを受けたと見られる129頭の畜牛を差し押さえたと発表した。牛は、風雨などから身を守ることができない、劣悪な環境下に置かれていたという。さらに敷地内では多数の牛の死体が発見された。
牛がいた囲いの中は、牛の脚や身体を覆うほどたくさんの泥や水、糞であふれていたという。さらに、食料や水も満足に与えられず、牛は泥の中をもがきながら動いていたと報告している。
また、目の感染症や乳腺炎、下痢などさまざまな病気にかかっていた牛も多く、中には壊れたフェンスでけがをしたとみられる牛もいた。現在、牛はSPCAの保護下にあり、引き続き調査が進められているという。
BC SPCAは1月11日にも、BC州内陸南部クリアウォーターで、15匹の犬を救助したと発表した。犬は、食料や水を与えられず零下の屋外に一日中放置されていたため、飢えてやせ細っていた。空腹のあまり、ブランケットの一部を食べていた犬もいたという。
これらの犬は、個人が売買を目的に繁殖させていたと見られる。犬は病院に運ばれたが、医学的な処置のほか精神的なケアも必要だという。
BC SPCA(British Columbia Society for the Prevention of Cruelty to Animals)は非営利の動物福祉団体。
(記事 編集部)
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