カルラ9~投稿千景~

エドサトウ

 タケの先祖は、中東から流れ着いた渡来人らしい。田中英道著『日本にやってきたユダヤ人の古代史』に「徐福が上陸したとされる三重県熊野市では秦の時代の『半両銭』が出土しています。この徐福についてもユダヤ系だという説があります。ーーーこの徐福に象徴されるユダヤ系の集団が紀元前三~二世紀に日本に渡来した可能性が高いと考えられる。」とある。さらに武人の埴輪からは騎馬民族ではないかと書かれてあるのを見れば、タケの祖先は馬に乗ることができたのであろうか?

 この一族は、エジプトのピラミッドの建設にたずさわっているから、数学にも強く、後に日本で強大な古墳を設計して作る能力も持っていたように思われる。中近東で発達した騎射、つまり馬の上から弓矢を放つ流鏑馬の技術も持っていた。

 タケは自分で作った木製のあぶみで、馬にまたがり、放牧されてある野生の馬を管理していたのである。

 古墳時代に多くの渡来人の一族が朝鮮から来て、あるものは奈良の南とか東国(関東)に住み着いている。

 岐阜県の下呂温泉付近にも縄文時代の古墳があり、耳飾りと思われるヒスイのまが玉が見つかっているが、このヒスイの原石は日本のものではなく中国原産のヒスイであることが分かっていることは、ずいぶんと昔の縄文時代から、中国との交流があったように想像できる。

 青森県の縄文遺跡からも漆を塗った木片がでてきているが、漆の木は在来種ではなく、中国から持ち込まれたものではないかと言われているのを見れば、大型の丸木船での交易は、早くから海洋民族によりあったように思われる。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
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