カナダ銀行、3月の政策金利を4.5%で据え置き 

 カナダ中央銀行は、3月8日、政策金利を4.5%に据え置くと発表した。これは、昨年3月から9回目の会合で初めての利上げ見送りとなる。カナダ銀行は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への悪影響や、高インフレ率が想定通り緩和するとの見方を示した。

 カナダ銀行は、2020年3月に政策金利を0.25%まで引き下げた後、2022年3月に0.25%引き上げ0.5%に。その後もインフレ率が目標の2%を大きく上回る状況が続いたことから、利上げペースを加速させ、8回連続で利上げを実施。今年1月には4.5%まで引き上げた。しかし、2月のインフレ率が前年同月比で6.1%となり、高止まりの兆しが見られたことや、雇用統計が改善していることから、利上げの一時休止となった。

 ただ声明では「必要に応じてさらなる利上げを行う用意がある」とも強調している。

(記事 編集部)

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