ブリティッシュ・コロンビア州(BC)州で検死を行うBC検視局(B.C. Coroners Service)が、4月18日に予備報告を発表。2023年に入ってわずか3カ月の間に、596人が薬物で命を落としたことが分かった。
これは、「公衆衛生上の緊急事態」が宣言された2016年以降、同時期では2番目に多い数字となる。最も多かったのは2022年の599人。死亡者のうち71%が30歳〜59歳で、77%が男性だという。
違法薬物中毒死は、引き続きBC州における不自然死の最大の原因で、殺人や自殺、交通事故死、溺死、火災による死亡者を合わせた数よりも多い。緊急事態宣言以降、少なくとも11,807人が違法薬物接種によって死亡している。
また4月21日にはFirst Nations Health Authorityが新しいデータを発表。2022年のBC州での違法薬物接種死亡者のうち、先住民が占める割合は16.4%であることが分かった。BC州の人口で先住民が占める割合はわずか3.3%。先住民族の薬物による死亡者の割合は、人口全体に比べて6倍近く高いことになる。死亡者数は373人で、そのうち63.5%が男性だった。
(記事 編集部)
合わせて読みたい関連記事