BC州のK〜G9のレポートカード、レター・グレードを廃止

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の公立校では、2023年〜24年度から、レポートカードの評価方法が変わる。全てのキンダーガーテン(K)から9年生(Grade9)の生徒は、従来のレター・グレード(A〜Fのアルファベットによる評価方法)ではなく、「proficiency scale(習熟度スケール)」で評価を受けることになる。

 習熟度スケールでは、アルファベットの代わりに、「emerging」「developing」「proficient」「extending」の4つの言葉で評価され、教師のコメントで補足される。10年生(Grade10)から12年生(Grade12)の生徒には、大学など高等教育機関の入学要件に対応するため、従来どおり、レター・グレードとパーセンテージによる評価が行われる。

 習熟度スケールは、2016年にスタートしたカリキュラム現代化プランにあわせて、パイロット・プロジェクトとして導入されていた。現時点で、BC州の約半数の生徒が、この方法で評価を受けているという。CTV電子版によると、Rachna Singh教育大臣は新しいシステムに関して、生徒が良い成績を取るためではなく、各教科についてより理解を深めるために役立つとしている。

 一方で、多くの保護者たちがオンライン上などで習熟度スケールに対し、「主観的」「明確でない」といった懸念を示している。

(記事 編集部)

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