日系シニアズヘルスケア&住宅協会がシニア向けの新プログラムとして「日本のお弁当宅配サービス」を開始した。
期間は来年3月まで、1人につき週1回「日本のお弁当」を届けてくれる。新型コロナウイルス感染拡大以降、「心身ともに不調や機能低下の影響を受けた高齢者の方々のサポートをできれば」と始めたプログラム。
担当の近藤正子さんは、今回のサービス開始について「パンデミックによる自粛生活で人々の生活は大きく変わりました。特にシニア世代では運動時間や他者との付き合いが大幅に減少したとさまざまな調査で明らかになっています。その結果、運動機能や認知機能の低下を起こし以前のような健全な社会生活を送ることが困難になっているケースもあります」という新型コロナの影響を受けたシニアの状況を話す。また、最近の急激なインフレによるコスト上昇により「健康維持のための3大要素の一つである食事にかかる費用を削るという状況も見られています」と、シニアを取り巻く環境を心配する。
そこで、「コストパフォーマンスの良い栄養バランスの取れたお弁当宅配サービスでこれらのシニアさんをサポートしたいと考えています」と始まったプログラムだ。
弁当は1回8ドル、日系ホームで作られる栄養バランスが良く、安心で、美味しい日本食弁当となっている。
配達日は、月曜、木曜、金曜から1日を選べる。一度申し込むと継続的に毎週選んだ同じ曜日にサービスを受けられる。1回だけの注文には対応していない。各曜日、最大20食まで受け付け。
弁当はボランティアドライバーが届ける。その時に「ごあいさつを含めた世間話で他者と交流する機会となり、その日のちょっとした楽しいひとときを得ていただけたら」と、シニアの体と心を少しでも満たせることを期待している。
また「祝日および振替休日はお弁当宅配サービスもお休みとなります。ご了承ください」とのこと。詳しくは、プロジェクトコーディネーター近藤正子さんまで問い合わせを。
同サービスは、カナダ政府のThe New Horizons Seniors Program(Grant Program)の支援を受けている。
シニア向け新プログラム「日本のお弁当宅配サービス」
プロジェクトコーディネーター:近藤正子さん
電話:604-777-5000(内線2007)
メール:Projectcoordinator@nikkeishc.com
*宅配ボランティアドライバーも募集中(問い合わせは上記まで)
*日系シニアズヘルスケア&住宅協会より:このサービスは健康上の理由(認知症や足腰の不自由など)で基本的日常生活にサポートが必要であり自力での食事準備が難しいシニアさんを対象としています。あらかじめご了承ください。
(記事 編集部)
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