BC州政府、サレー市に市警察SPSへの移行計画続行を命じる

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市の警察組織を、計画通り市独自の組織SPS(Surrey Police Service)に移行するかRCMP(連邦警察)を保持するかの問題で、州政府が決断を下した。BC州政府マイク・ファーンウォース公安大臣は7月19日、サレー市にSPSへの移行計画を継続するよう指示した。

 サレー市議会は6月にRCMP保持を可決した後、州政府の判断を待っていた。ファーンウォース大臣は「サレー市民とBC州民双方の安全性を維持する道は、SPSをおいてほかにない」とし、カナダ国内のRCMPが人員確保に悩むなか、サレーRCMPが他地域のRCMPからの補充なしに必要な人員を確保する策を打てなかったと話した。

 SPS移行にあたり、州政府は1億5,000万ドルを支援するほか、戦略的アドバイザーとして、元BC州副首相でBC Hydro元CEOのジェシカ・マクドナルド氏を指名した。BC州政府は決定への報告書を公開している。

 サレー市では、2018年からダグ・マッカラム前サレー市長がSPS移行を進めていたが、ブレンダ・ロック現サレー市長と市議会はRCMP保持を主張。それに対し州政府はSPS移行を支持し、事態が二転三転した。ロック市長は州政府の決定について「見当違いであり、不正確な仮説に基づいている」と非難している。

(記事 編集部)

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