オーストラリアで幕を開けた“Honda Celebration of Light 2023”。夏の夜空を彩る花火は、その壮大さと美しさで、見る人すべてを惹きつける。
しかし夜空で花咲くのはほんのつかの間。そんな一瞬の芸術とも言える花火の仕掛けの舞台裏を見せてくれるのが、バージツアー。花火が打ち上げられる前のバージ(はしけ)の内部が見られるツアーに7月25日に参加した。
バージは花火会場となるイングリッシュ・ベイの沖に停泊している。この日は朝からあいにくの雨だったが、ツアー時には雨も上がり、キツラノ側から小型船でバージまで移動した。
参加チームごとに仕掛けが変わる花火が設置されているバージは意外と小さく殺風景。これだけのスペースと装置で、あの壮大な花火が30分間も打ち上げられるのかと思うとすごいの一言。なんだか花火の華やかさとは対照的な風景だ。
この日は明日に向けて、メキシコチームが準備を進めていた。打ち上げ筒にはすでに花火玉が入っているものもあったが、雨で湿らないように屋根があったり、カバーがあったり。ただ、ツアーで説明してくれたKelly Guilleさんによると、これくらいの雨は打ち上げ花火に特に問題はないとのこと。「打ち上げが終わったあとに降ってくれるともっと歓迎するけどね」と笑っていた。
仕掛けが終われば、スタッフはGuilleさんら4人を残して、全員がイングリッシュ・ベイで花火を楽しむのだという。
ここで準備を済ませ、7月26日にはメキシコ、29日にはフィリピンの花火が、バンクーバーの夜空に大輪の花を咲かせる。これからは少し違った角度から花火を楽しめそうだ。
Honda Celebration of Light 2023
7月22日、26日、29日に開催。
会場はバンクーバー市イングリッシュ・ベイ
ウェブサイト:https://hondacelebrationoflight.com/
(記事 編集部)
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